菓子業界の絶滅危惧種「たぬきケーキ」、志摩の洋菓子店に生息

菓子業界で絶滅危惧種といわれる「たぬきケーキ」が志摩に生息。

菓子業界で絶滅危惧種といわれる「たぬきケーキ」が志摩に生息。

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 志摩の菓子店「シマヤ菓子工房」(志摩市志摩町和具、TEL 0599-85-0429 )で最も人気のあるケーキは、菓子業界で絶滅危惧種といわれる「たぬきケーキ」(280円)だ。

「白たぬきケーキ」の生息も今年に入ってから確認。

 「たぬきケーキ」は、スポンジケーキの上にバタークリームで顔の形を作り、チョコレートで全身をコーティングしたケーキ。昭和40年代に一世風靡(ふうび)し、全国の菓子店で作られた。

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 同店の「たぬきケーキ」は当時の面影をそのままに、原材料などを改良し、よりおいしく仕上げた。1月8日からは、ホワイトチョコレートでコーティングした「白たぬき」を新たにラインアップに加えたばかり。

 同店オーナーパティシエの竹内敏夫さんは「ほかにも一生懸命作ったケーキはたくさんあるのに、なぜか『たぬきケーキ』が一番売れる。たぬきケーキがないと帰ってしまう客やあれば10個まとめて購入する客もいる。昔を懐かしんで購入してくれるのか?」と不思議がる。

 現在の「たぬきケーキ」は2代目で、1代目は1970(昭和45)年からずっと販売しているもの。当時小学校5年生だった竹内さんにとっても、ケーキがたぬきの形をしていることは斬新で衝撃だったという。

 「昔のケーキはほとんどがショートニングを入れたバタークリーム全盛だったために舌触りもあまり良くなかったが、5年前にすべての材料を見直し改良を加え『2代目』として継続して販売している。菓子業界では絶滅危惧種(笑)に指定されるほどで、近隣でも昔ながらの形を守っているのは当店だけ」(竹内さん)とも。

 営業時間は8時30分~20時。