鳥羽市の共同調理場が「給食甲子園」決勝大会へ

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 鳥羽市役所学校給食長岡共同調理場(鳥羽市相差町1014)は、11月4日~5日に東京で開催される「第1回全国学校給食甲子園」の決勝大会に出場する。

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 「給食甲子園」はNPO法人「21世紀構想研究会」(東京都中央区)が地場の食材を献立に生かし、食育の中心的役割を担う学校給食の充実と、給食の役割の認知拡大を目的に企画された。文科省と農水省も後援している。1回目となる今回は女子栄養大学駒込キャンパス(東京都)で開催される。

 応募された全国1,514校の中から書類による第1次選考で全国6ブロック代表25校を選出、さらに最終選考で地域性を加味した12校(給食センターを含む)が決勝大会に出場する。

 「中部・近畿ブロック」からは、同市給食長岡共同調理場と愛知県高浜市立南中学校が出場。長岡共同調理場では近くに漁協があるのでその日にあがった魚を漁協の協力で安く仕入れて冷凍保存し翌月の献立に加え調整するという。今回エントリーするメニューは「三重県産のごはんと牛乳、地元相差(おおさつ)漁協から仕入れた鯖と地元の筍、豚、パプリカをアルミホイルで包んだ海と山の幸包み、若布の茎を乾燥させためひびのお吸物、くだものゼリー」

 栄養士の村山美和子さんは「できる限り地元の食材で賄おうと、魚は漁協から、野菜は地元農家から直接仕入れている。限られた予算内で高級食材の伊勢海老も年に1回は出すように努力している。伊勢海老漁が地元の中心的漁業であることを子どもたちにわかってもらう必要があるので、足が折れたものなどを最も安い時に仕入れている。現在、市内5校約380人分の給食を賄っているが、比較的生徒が少ないため地元食材を利用することができるが、人数が多い給食センターではどこも苦労しているのでは」と話している。

 同市の1日あたりの生徒の給食予算は中学生=266円、小学生の高学年=241円、中学年=236円、低学年=231円。

第1回全国学校給食甲子園21世紀構想研究会

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