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常識の矛盾を説く「野人理論」で話題を集める大塚隆さん、初のエッセー集出版

「野人エッセイす」を初出版した野人=ムー=大塚隆さん。

「野人エッセイす」を初出版した野人=ムー=大塚隆さん。

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 「口臭の最大の原因は歯磨き粉」「楽に体臭をなくす方法」など自然科学の目から見た道理を説き、独自の理論で社会の常識の矛盾を「野人理論」としてブログなどで発表し話題を集めている野人こと大塚隆さんのエッセー集「野人エッセイす」(出版のススメ研究会)が6月1日、出版された。

「野人エッセイす」を初出版した大塚隆さん

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 1952年大分県生まれの大塚さんは、ヤマハリゾートで20年間勤務、合歓の郷(志摩市浜島町)マリーナ支配人を最後に、1999年「桜自然塾」(伊勢市大湊町)を設立。2000年にゴーリキマリンビレッジ(同)をオープンする。海洋学、船舶設計、自然科学、地球物理学、魚介、植物全般、マリンスポーツ、農業、食文化などに精通する。

 同書は、大塚さんが幼少時代から現在に至るまでの知識や経験をもとに設計された「実験農園」での「農業」をテーマに、自然界から学んだことなど、2008年3月からブログに書きつづった内容をまとめたもの。食の本質と健康、自然界の循環、大地の仕組み、環境修復のピラミッド農業などの項目のほか、世間の常識を超えた健康法や常識の矛盾などを理論的に説明する。

 「実験農園(協生農園)」は、野菜の収穫はもちろん大塚さんが考え出した理論の実践場としても活用され、さまざまな実験を通してその成果などをブログで発表している。「最近は、ブログの読者や農業に関心のある人などで、視察に訪れる回数が増えている」(大塚さん)という。

 大塚さんは「農業は苦しいものではなく『楽しく365日収穫』が当たり前。なぜ農業や漁業などの一次産業が衰退しつつあるのか、なぜ食料自給率が先進国の中では最低なのか、なぜ農業に肥料や農薬が必要なのか、なぜ農山村の集落は過疎化して故郷を捨てなければならなくなったのか…『目からウロコ・耳から尾ビレ』…常識の壁を越えて役に立つことを願う」と話す。

 価格は1800円。インターネットとマリンビレッジにて販売中。売り上げの一部を協生農園の拡張と農法普及に充てる。

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