志摩市志摩町和具に住む勝田理真さんが長年愛用してきた茶碗が6月4日、ハートの形に割れ、勝田さんの友人や親類の間で「吉兆では――」と盛り上がっている。
日ごろから考えごとをしながら家事をする勝田さん。「やっぱり愛が大事だよね~。愛だよね~。そうだ、愛だ、愛だ」と独り言を言いながらその日も夕飯の後片付けに茶碗を洗っていたという。その時「この茶碗割れそう――」とひびが入っているのに気がつき、注意して割れないように洗っていると、水ですすいだ瞬間にポロリと割れた。「割れたというよりハート型に抜け落ちた」と勝田さん。
茶碗は8年前にアルバイト先でもらったもので、白地にワンポイントで赤のマークがあるだけのシンプルなもの。
勝田さんは「ありえない。奇跡だと思った。『割れた』というネガティブなことだけどありがたく感謝した。普通割れると落ち込むのにうれしさがわき出てきた」と当時を振り返る。
「友人にそのことを電話で話すと画像をメールで送ってほしいというので送って見せたところ、想像していたよりもすごかったのか、みんなからびっくりされた。中には携帯電話の待ち受け画面にしている人もいる(笑)」とも。
「小さな、ささいなことかもしれないが、毎日の日々の変化にも喜びを持たなければいけない――ということを教えられた気がする。この茶碗のことを知っていただいて、少しでもハッピーな気持ちになってもらえれば」とも。