伊勢志摩経済新聞2010年上半期アクセスランキング1位には、「『刺身にならないでペットになった』天然マダイ、志摩のホテルで元気に泳ぐ」が輝いた。
芸を磨けば生きる道があることを知ったマダイが擬人化され、ほほ笑ましくも映った同記事。その後、テレビ局の取材が殺到し、テレビ慣れしてしまったマダイ君がデレクターの言うことを聞いてくれなかったというエピソードも(賢島ファミリーホテル「はな屋」)。
2位は、新規オープンしたものの実際にその日に打ったうどんがなくなるとすぐに店じまいしてしまう事実が判明したうどん店「かまげん 池田家」。その後のうわさは、「すぐに売り切れる店」に変わっていったが、「もっと打って」という要望が広がり、店主を悩ませている。
3位と10位には、地元のラーメン店ネタがランクインした。3位の「市丸食堂」はもっと丁寧においしいラーメンを作り客の反応を体で感じたい――と。10位の「かみじ」は評判が評判を呼び人気になったものの、気温の上昇による衛生面の心配を配慮し現在は休業中。共に、店主のおいしいラーメン作りへの情熱を感じた。
ランキングは今年1月1日から6月30日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り。(カッコ内は掲載日)
1.「刺身にならないでペットになった」天然マダイ、元気に泳ぐ(2/24)2.「いつも閉まっている」とうわさ広がる志摩の讃岐うどん店(1/14)3.1日3千杯出していたラーメン店が「1日3百杯」に変更した理由(1/21)4.「早起きすると」難波~伊勢志摩間の近鉄特急片道料金千円に(2/22)5.伊勢で一番人気の「からあげ丼」、映画「半月」効果で注文殺到(4/2)
6.「早朝5時30分オープン」が売りのカフェ、志摩・大王で開業(2/16)
7.感動の「伊勢弁」映画「半分の月がのぼる空」完成(1/24)
8.世界最大の小さな「ミズダコベビー」プカプカ浮遊(2/17)
9.伊勢志摩版ミシュラン、最高級認定店「ファイブパール」発表(3/10)
10.ラーメン好きが高じて屋台ラーメン、志摩に開業(2/3)
4位のニュースは6月28日からスタートした「高速道路無料化社会実験」の影響で現在、またアクセス数が増えている。
5位と7位にランクインしたニュースは、伊勢でオールロケの映画「半分の月がのぼる空」に関するもので、現在も全国ロードショーが続いているロングラン映画としても人気を集め、まだまだ話題が尽きない。
6位の「Cafe.C.C(カフェシーシー)」は現在も朝5時30分の開店を続け、頑張っている。8位の世界最大の小さな「ミズダコベビー」たちは、生存競争に打ち勝ちながらも、強者だけが世界最大級の成長を続けている。9位の「ファイブパール」制度は徐々に認知され、店舗の中にはテレビ局の取材などを受け、さらに来店客を増やしている店もあるという。
昨年12月31日に配信した「富士山」と「日の出」を同時に見ることができるスポットに関する記事は、PV数では7位にランクインしたが今回のランキング順位からは対象期間から外れていたため除外した。「伊勢志摩で富士山ブーム」「早起き人間増加」のニュースにつながりそうなきっかけになっていくのでは、と当編集部ではその動向を探っている。