プレスリリース

【鳥羽商船高専】練習船「鳥羽丸」(三代目)最後の体験航海を実施

リリース発行企業:独立行政法人国立高等専門学校機構

情報提供:

 鳥羽商船高等専門学校(三重県鳥羽市 校長:古山雄一 以下「鳥羽商船高専」)は、令和6年6月1日(土)と8日(土)、鳥羽商船高専が保有する練習船「鳥羽丸」を使用し、三重県内外の小中学生およびその保護者らを乗せて体験航海を実施しました。

体験航海の様子

◆体験航海とは
 鳥羽商船高専で実施している「体験航海」は小中学生とその保護者を対象とし、練習船「鳥羽丸」に実際に乗船することにより商船学科で学ぶことに興味を持ってもらうイベントです。乗船中は機器や船員の仕事についての説明を受けながら、船橋、機関制御室、船内教室等を見学し、学生や教員と直接話すことで、船員養成学校や商船学科をより身近に感じてもらいます。

参加者が船橋から海を確認している様子


◆小中学生が乗船し、商船学科の実習や学校生活について知る
 今回の体験航海には三重県内外から68名が参加し、約90分間の伊勢湾航海を楽しみました。この航海コースは学生が実習で普段使用している海域で、訓練環境がどんな場所にあるのか参加者に知ってもらうために設定しています。参加者は教員や学生から説明を受けながら船橋、機関制御室や船内教室を見学したあと、授業・実習内容や学校生活等について学生・教員から詳しく話を聞いていました。
 参加者からは「実際に実習船に乗れてよかった、実習を体験しているみたいで商船学科をより身近に感じた」、「学校生活や実習の話を聞いて、鳥羽商船高専はおもしろそうだと思った」、「学生らと直接対話できたことが良かった。学生の雰囲気も良かった」といった感想がありました。

参加者が船橋から双眼鏡を覗いて海を見ている様子


参加者が学生から機器の説明を受けている様子


◆鳥羽商船高専保有の練習船「鳥羽丸」三代目は最後の体験航海
 今回のイベントで使用した鳥羽商船高専保有の練習船「鳥羽丸」は三代目で、多くの優れた航海士と機関士を輩出することに貢献しました。しかし、新しい練習船「鳥羽丸」四代目の建造計画が進んでいることから「鳥羽丸」三代目は体験航海の1週間後に引退することが決まっており、今回のイベントは「鳥羽丸」三代目にとって最後の体験航海となりました。
 過去に行われた「鳥羽丸」三代目の体験航海に参加した当時の中学生が鳥羽商船高専に入学して今回のイベントに学生として対応しており、「当時の体験航海が入学のきっかけになりました。今回の参加者から僕のような学生がいてくれたら嬉しい」と話し、感慨ひとしおでした。


◆鳥羽商船高等専門学校について
 鳥羽商船高等専門学校は、明治8年(1875年)芝新銭座二番地に航海測量習練所として創基し、その分校として明治14年(1881年)三重県鳥羽町に鳥羽商船黌として創立されました。日本にある5商船高専のうち最も歴史の古い商船系高等専門学校です。船員を養成する商船学科とエンジニアを養成する情報機械システム工学科の2学科で構成され、科学的思考と高度な知識・技術を習得し、地域社会から世界まで幅広く活躍できる技術者を育成しています。

鳥羽商船高専の外観と練習船

【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 鳥羽商船高等専門学校
所在地:三重県鳥羽市池上町1番1号
校長:古山 雄一
設立:1881年
学校ウェブサイト:https://www.toba-cmt.ac.jp/
事業内容:高等専門学校、高等教育機関

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