「森真吾展」「森美佐子展」-五ケ所湾に望む伊勢現代美術館で

伊勢志摩の自然豊かな環境の中に静かにたたずむ伊勢現代美術館で開催中の「森真吾展」

伊勢志摩の自然豊かな環境の中に静かにたたずむ伊勢現代美術館で開催中の「森真吾展」

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 伊勢志摩の自然豊かな環境の中に静かにたたずむ伊勢現代美術館(度会郡南伊勢町五ヶ所浦湾場、TEL 0599-66-1138)で、「森真吾展」と「森美佐子展」が開催されている。

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 森真吾さんは1937年愛知県半田市生まれ、1960年に愛知教育大学美術科を卒業、現在名古屋芸術大学名誉教授。作品は、愛知県美術館、富山県立近代美術館、慶南大学校(韓国)、ブライトン大学(英国)などに展示されている。会場では最新作39点が展示されている。12月24日まで。

 1935年多気郡明和町生まれの森美佐子さんは、1954年宇治山田高校(伊勢市)卒業し、1959年金沢美術工芸大学洋画科を卒業。数々の展覧会を開催するほか、画集「2002年初夏・森美佐子の絵」を刊行する。森真吾さんとは夫婦。開催は今月9日まで。

 同館担当者は「森真吾さんの作品は、線、色、形といった純粋な造形を用いて、強烈だったり、深遠であったり、何ともいえないハーモニーの絵画空間となっている。森美佐子さんの作品は、樹や工場の風景を独自の感性で捉えた絵画を展示。蒼白く浮かび上がるガスタンクの絵は、しっかり建っているはずなのに何かが危うく不確かに感じ、高度に産業が発達した現代社会にはびこる不安や虚無感を表しているようにも見える。穏やかな秋の海をバックに、当館の空間にぜひ触れていただければ」と話している。

 同館は伊勢志摩国立公園内の静かな五ケ所湾の海辺に建ち、外観は、館長の服部修身さんがイメージした明治風の建物になっており、庭からは五ヶ所湾の静かな海を眺めることができる。年数回の企画展と、若手作家の展覧会や、イベントなどを開催。ミュージアムショップでは、陶器やガラス作家の1点ものの作品なども展示販売している。10月11日からは、多くのパブリックアートを手がける「住谷正巳展」(11月20日まで)を開催予定。

 入館料は、一般=500円、大・高生=400円、小・中生=無料。開館時間は10時~17時。水曜休館。併設のカフェではコーヒー(380円)やケーキセット(630円)も提供する。

伊勢現代美術館

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