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鳥羽の離島「神島」で元島民が天然塩作り 島を盛り上げたいと島に戻り奮闘

鳥羽の離島「神島」で元島民が天然塩作り 島を盛り上げたいと島に戻り奮闘

鳥羽の離島「神島」で元島民が天然塩作り 島を盛り上げたいと島に戻り奮闘

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 伊勢湾口に浮かぶ鳥羽市の離島「神島」で天然塩を作る寺田林右衛門本店(鳥羽市神島町、TEL 0599-25-7515)が3月1日、天然塩「神島乃塩」の本格的な販売を始めた。

【その他の画像】神島の漁港近くに建てた工場で製塩する寺田勝昭さん

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 店主の寺田勝昭さんは地元の神島小学校・中学校を卒業し、鳥羽高校まで3年間、船で通い続け、卒業するまで神島に住んでいた。就職のためいったん島を離れたが再び島に戻り、天然塩作りに励んでいる。屋号の寺田林右衛門は寺田さんの曽祖父の名前を取った。

 寺田さんは「島を出て鳥羽市内に家を建て家族もできたが、たまに帰る島が年々寂れていくのを見ていて、何とかしたいと思っていた。できることなら島に住んで何かをしたい。でも、働く場所がないと悶々(もんもん)としていた。2017(平成29)年に『神島出身なら塩を作らないか? 作った塩は買い取るから』と誘われたことがきっかけで、島に通いながら塩作りを始めた。それから今日に至るまでに建屋を建てたり設備をそろえたりしながら、ようやく自身でも販売できる商品ができるようになった」と打ち明ける。

 神島乃塩は、くみ上げた海水約100リットルを大釜に入れ寺田さんが熱しながら約10時間かけて水分を飛ばして作り上げるもの。完成した天然塩は、島の女性たちに協力してもらい、10グラムずつ袋詰めして商品として仕上げている。天然塩だけの商品のほかに、大釜の中に松葉、黒ニンニク、かつお節、紅茶、伊勢茶、かんきつ、麻炭の7種類の原材料をそれぞれ入れて、香りや味に変化を持たせた商品も開発した。

 寺田さんは「神島乃塩がきっかけで神島を知ってもらい、興味を持ってもらい、島まで来てもらえれるようになれば最高にうれしい。神島には多くの謎も存在する。『太陽の道』といわれるレイライン、北緯34度32分の緯線上に歴史上の重要な場所があり、神島もその線上に位置している。いずれ、その謎にも迫りたい。多くの人に神島の魅力を知ってもらえれば」と話す。

 商品は全て10グラム入りで、価格は500円。鳥羽マルシェ(鳥羽市とば)で扱う。鳥羽磯部漁業協同組合神島支所(同)の売店では330円で販売する。

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