明和町在住で「全国古事記塾」を主宰する今野華都子さんが4月20日、明和町役場を訪問して下村由美子町長に、同町に住む子どもたちに読んでもらおうと自著「親子で読める日本一わかりやすいえほん 古事記」(致知出版社)21冊を寄贈し手渡した。
今野さんはエステティシャンとして活動後、心身を整える「洗顔洗心塾」や、全国各地に出向き古事記を通じて生き方を学ぶ「古事記塾」を主宰。現在は同町内に拠点「伊勢やまとごころの伝承館『華雅庵(かがあん)』」(南藤原)を構え、全国から受講生が集まり日本の神話や伝統文化、大和心(やまとごころ)を伝えている。
寄贈した絵本は、今野さんが3月3日に出版した絵本で、天照大御神(あまてらすおおみかみ)や須佐之男命(すさのおのみこと)などの神々の物語を、現代の子どもや保護者にも分かりやすい言葉で表現している。表紙を含む挿絵は今野さんが5日間で描き上げた全50枚の原画を基に撮影してプリントした。
今野さんは、古事記を「命の取扱説明書」として、「神様たちも失敗を繰り返すが、そこから立ち直り、自分の中にある強さや優しさを磨いていく。その姿を通じて、子どもたちに『そのままの自分でいいんだよ』というメッセージと、困難を乗り越える力を伝えたかった」と話す。
下村町長は「学校現場では常に『命の大切さ』を伝えているが、この本はその根源的な意味を子どもたちに届けてくれるもの。斎王の歴史を持つ明和町にとって、古事記は非常に縁が深い。子どもたちの手あかがいっぱい付くように、大切に活用させていただきたい」と謝辞を述べた。
同町では小学1年から中学3年まで一貫して地域の歴史、文化を学ぶ独自のカリキュラム「めいわ楽習(がくしゅう)」に注力する。森井義和教育長は「5年ほど試行錯誤して作り上げた明和学習の教材とも親和性が高い。授業や読み聞かせなどで役立てたい」と期待を寄せる。絵本は、明和町図書館のほか、町内の全小中学校、子ども園、子育て支援センターなどへ届ける予定。
寄贈式の様子は、行政チャンネルで4月30日~5月7日に放送するほか、ユーチューブでの配信も予定する。