伊勢で一番人気のB級丼「からあげ丼」、映画「半月」効果で注文殺到

「半分の月がのぼる空」(電撃文庫)8巻に「まんぷく亭」という店名で、特盛りのからあげ丼を食べるエピソードが取り上げられている。「まんぷく食堂」のからあげ丼注文殺到。

「半分の月がのぼる空」(電撃文庫)8巻に「まんぷく亭」という店名で、特盛りのからあげ丼を食べるエピソードが取り上げられている。「まんぷく食堂」のからあげ丼注文殺到。

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 「映画『半分の月がのぼる空』の先行ロードショーが始まったことをすっかり忘れていた(笑)。『からあげ丼』の注文が殺到した」と話すのは、宇治山田駅前で35年間営業を続ける「まんぷく食堂」(伊勢市岩渕、TEL 0596-24-7976)店主の鋤柄(すきがら)大平さん。

「まんぷく食堂」のからあげ丼注文殺到。店には「半月」ノートが3冊。

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 毎日200セット以上が出るという同店一番人気の「からあげ丼」(600円)の注文が、同作品が上映されたことでさらに拍車がかかっている。

 伊勢市出身の作家・橋本紡(つむぐ)さんの書いた恋愛小説「半分の月がのぼる空」(電撃文庫)8巻に「まんぷく亭」という店名で、特盛りのからあげ丼を食べるエピソードが取り上げられている。小説8巻が店頭に並び、アニメ化、ドラマ化などが人気を後押しして、2006年ごろから橋本さんのファンらが「聖地巡礼」として伊勢の地を訪ねる際に同店で「からあげ丼」を食べるようになった。

 「夏休みのお盆や正月になると300セット以上の注文があるが、先行上映があった3月27日もそれだけの注文をいただいた」と鋤柄さん。名古屋から同店の「からあげ丼」を食べに来たファンは「初日(3月27日)の上映に合わせて訪れた。何度も伊勢に来てここで『からあげ丼』を食べている」と話す。

 そのほかのメニューは、「プチからあげ丼」(530円)、「大盛からあげ丼」(650円)、プチからあげ丼と伊勢うどんのセット「新福定食」(730円)など。営業時間は11時~20時30分。

 伊勢の映画館「伊勢 進富座(しんとみざ)」(曽祢、TEL 0596-28-2875)で全国に先駆け先行ロードショーが始まった「半分の月がのぼる空」は昨年5月、伊勢志摩でのオールロケを経て制作された恋愛映画。監督は深川栄洋(よしひろ)さんが務め、池松壮亮(そうすけ)さん、忽那汐里(くつなしおり)さん、大泉洋さん、濱田マリさんらが出演。4月3日から全国ロードショーが始まる。

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