「ハンカチ持参で」池松壮亮さんアドバイス、伊勢舞台の映画「半月」公開前イベントで

伊勢で撮影された映画「半分の月がのぼる空」地元公開キックオフイベント。橋本紡さん、池松壮亮さん、忽那汐里さん、深川栄洋監督。

伊勢で撮影された映画「半分の月がのぼる空」地元公開キックオフイベント。橋本紡さん、池松壮亮さん、忽那汐里さん、深川栄洋監督。

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 原作でも伊勢を舞台に展開し、昨年5月から約1カ月間にわたり伊勢で撮影された恋愛映画「半分の月がのぼる空」(略して「半月」)の地元公開キックオフイベントが2月13日、皇學館大学(伊勢市神田久志本町)で開催され、ファンら約450人が詰めかけた。

ツンデレ娘「里香」を演じる「ポッキー娘」の忽那汐里さん

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 伊勢市出身の作家・橋本紡(つむぐ)さん原作で、4月3日から全国ロードショーが決定している同作品は、現在まで100万人を動員するヒット映画「60歳のラブレター」を撮った深川栄洋(よしひろ)さんが監督を務め、池松壮亮(そうすけ)さん、忽那汐里(くつなしおり)さん、大泉洋さんらが出演する。忽那さん演じる心臓病で入院する里香(りか)と、池松さん演じる肝炎を患い入院する裕一(ゆういち)の恋愛ストーリーの中に「命」の大切さや「『ずっと』の思い」を描写する。

 当日は、橋本さんと地元アナウンサーの山上和美さんが対談。伊勢とのかかわりや原作ができるまでのエピソードを披露した。その後、橋本さん、深川監督、池松さん、忽那さんと地元「半分の月がのぼる空」実行委員会の山本雅則さんを交えてトークライブが行われた。

 橋本さんは「自分も映画が好きで、ビデオ店でアルバイトをしていた時、毎日映画を見ていた。その映画の中に自分が書いた原作の映画があると思うだけで感無量。映画を見たときに原作を超えた作品だと思った。伊勢弁で語られるセリフの映画を見て、原作を伊勢弁に書き換えなければいけないと思った」と感想を漏らす。

 深川監督は「原作を読んで自分が感じたままをビジュアルにしようと思った。(映画撮影のひらめきや発想が)降りてきたものを的確に映像にすることだけに専念した。今は、公開されてみんなに見ていただき、その結果の『合格発表』を待つだけ。大切な人と見てほしい」と話す。

 池松さんは「試写会で2回見たが、1回目は自分の演技やセリフなどをチェックしながら、また撮影シーンを思い出しながら映画に浸った。2回目は客観的に映画そのものを見た。号泣した。映画を見に行くときにはハンカチを忘れないように」とアドバイスする。

 忽那さんは「この映画を丁寧に一つずつ積み重ねながら作ってきた。文化祭のシーンではエキストラの人たちがみんな楽しそうに演じてくれて、温かさを感じた。自分は海外育ちで(文化祭がなかったので)文化祭を初めて体験できてとても楽しかった」とほほ笑む。

 また、委員会の山本さんは「試写会で映画を見せていただいての感想は、『感動』という言葉では(表現が)薄く言葉にならない。率直にとても『じ~ん』とした。池松さんの伊勢弁はまったく違和感なかった。伊勢から大きく映画をヒットさせていきましょう」と来場者に呼びかけた。

 地元伊勢だけの特典として、地元の映画館「伊勢 進富座(しんとみざ)」(伊勢市曽祢、TEL 0596-28-2875)で3月27日から先行ロードショーを行う。進富座限定の前売りチケットを1,000円(当日券=1,700円)で販売中。

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