故・西岡恭蔵さん、志摩のコンサートでよみがえる-加川良さんら熱唱

写真家の糸川耀史さんが撮った西岡恭蔵さんの写真を見ながら西岡さんとのエピソードを披露した。左から大塚まさじさん、糸川さん、田川律さん。

写真家の糸川耀史さんが撮った西岡恭蔵さんの写真を見ながら西岡さんとのエピソードを披露した。左から大塚まさじさん、糸川さん、田川律さん。

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 志摩市志摩町布施田出身のフォークシンガー、故・西岡恭蔵さん(1948年5月7日~1999年4月3日、享年50)が2月10日、還暦を迎える西岡さんの同級生らによる「第1回 恭蔵とKUROの音楽まつり2008」の開催でよみがえった。

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 西岡さんは同町布施田小学校、和具中学校、伊勢高等学校を卒業し、近畿大学に進学と同時に大阪で大学生活を始める。学生時代に通っていた喫茶店「ディラン」で出会った大塚まさじさん、永井洋さんらとフォークグループ「ザ・ディラン」を結成。その後1971年に西岡さんが脱退し再結成した「ザ・ディランII」のデビューレコードのB面に西岡さんオリジナルの「プカプカ」を提供。1972年にソロに転身、デビューアルバム「ディランにて」を発表する。残したアルバムは合計8枚。「プカプカ」は多くのミュージシャンにカバーされ今でも歌い継がれている。

 コンサートを主催したのは、西岡さんの同級生らが結成したNPO「プカプカ志摩」。「目標入場者数を600人としていたが、前日までに確認できていた前売りチケット販売数は約500枚だった。当日ふたを開けてみると立ち見が出るほどの超満員で胸をなでおろした」と実行委員長の浜口三代和さんは振り返る。

 ステージでは、大塚まさじさんや加川良さんらが西岡さんを思い浮かべながら本人に聴かせるように演奏。トークショーでは大塚さんが進行役を務め、西岡さんを撮り続けた写真家の糸川耀史さん、大阪フォークの祭典「春一番」で賄い係を担当し現在は舞台監督などをこなす田川律さんがゲスト出演し、西岡さんとのエピソードを語った。さらに、中学時代の同級生の大山力(つとむ)さんがステージに引っ張り出され、高校時代にビートルズのレコードを購入したい西岡さんにお金を貸したエピソードなどを披露すると会場が大いに盛り上がった。フィナーレでは出演者全員と実行委員会メンバーらがステージに上がり会場のみんなと共に「プカプカ」を大合唱した。

 コンサートを終えて浜口さんは「前日の雨でどうなるか心配だったが(当日は)いい天気になったのでホッとした。1部のコンサートで参加してくれた人たちもみんなレベルが高く大いに盛り上がっていた。コンサート終了後、周辺の飲食店に客が流れたそうで、思わぬ相乗効果にも驚いた。2回、3回と継続していき、みんながいつのまにか恭蔵の曲を自然と口ずさんでしまうようになれば」とも。

 翌日には出演者と実行委員会らメンバー45人が西岡さんの墓石に手を合わせ、コンサートの成功を報告した。

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