英虞湾に面した真珠養殖工場跡地に昨年12月15日、韓国料理店「焼肉 ハルバン」(志摩市志摩町布施田、TEL 0599-85-1117)がオープンした。
立地は、リアス式海岸の入り組んだ入り江が特徴の英虞湾に架かる丸山大橋の真下に位置する。店の窓からは、近隣の真珠養殖工場、海上には真珠イカダやアオサノリ養殖の網が風景を作る。
店名の「ハルバン」は、「おじいさん」の意味を持つ韓国語で、韓国済州島の守護神として知られる石像のこと。「友人が京都西九条で同名の韓国料理店を経営し、その店の味を志摩でも――との思いから『のれん分け』に近い形で味と店名を譲ってもらった」と店主の林敏行さんは説明する。
林さんは25歳から13年間、同店の立つ地で真珠養殖業を営み、38歳の時に真珠養殖業を廃業し、飲食店「鳥料理はやし」を開業。飲食店の経営で培った15年間の実績を基に、新たに同店を開いた。
メニューは、特上ロース、特上カルビ(各1,500円)、上ロース、上カルビ(各1,000円)ハラミ、上ミノ(各900円)、塩タン、豚トロ(各700円)、石焼ビビンバ(800円)などで、肉は京都のハルバンから毎週仕入れている。地元で取れる新鮮な食材を利用したカキ生チゲや海の幸チゲ(各1,000円)も用意。
林さんは「特上ロースなど肉には自信がある。味付けは本場韓国仕込み。お客さまに『おいしかった』と言っていただくことが何よりうれしい。自然に囲まれた場所で、おいしい肉を召し上がっていただければ」とアピールする。「立地を生かして海の見える昼間に営業し焼肉ランチメニューも提供したい。夏場にはイカダの上や海のそばで焼肉を食べていただけるように計画中」とも。
営業時間は17時~22時。第2・4月曜定休。