見る・遊ぶ 暮らす・働く

志摩出身「三丁目の夕日」映画プロデューサー山際新平さん追悼上映会

志摩出身「三丁目の夕日」映画プロデューサー山際新平さん追悼上映会

志摩出身「三丁目の夕日」映画プロデューサー山際新平さん追悼上映会

  • 55

  •  

 映画「ALWAYS三丁目の夕日」などを手掛け、おととし急逝した志摩市出身の映画プロデューサー山際新平さんをしのんで、6月11日、山際さんが最後に手掛けた映画「スクール・オブ・ナーシング」の上映会がハートプラザみその(伊勢市御薗町)で開かれる。

【その他の画像】三重大学で行われた映画「スクール・オブ・ナーシング」特別先行上映会にて

[広告]

 1959(昭和34)年大王町船越生まれの山際さんは、1977(昭和52)年伊勢高校(伊勢市神田久志本町)、1981(昭和56)年神奈川大学(神奈川県横浜市)を卒業。1984(昭和59)年東北新社(東京都港区)に入社し「アサヒスーパードライ落合信彦シリーズ」や「三菱エアコン霧ケ峰小泉今日子シリーズ」などのCMを手掛けた。1998年ロボット(東京都渋谷区)に入社し「明日があるさ」「逆境ナイン」「ALWAYS 三丁目の夕日」「ALWAYS 続・三丁目の夕日」などの映画をプロデュース。2009年クロニクルを設立し独立、「花子の日記」「劇場版サラリーマンNEO」「校歌の卒業式」などの映画プロデュースを手掛け、志摩市内の学校の閉校を題材にした「校歌の卒業式~キボウノトビラ~」では監督も務めた。2015年に地域主役型映画の「賢島映画祭」を立ち上げ、これから日本の地方を映画で元気にしようとしていた矢先の2015年12月5日急逝した。

 熊本県人吉市が舞台の同作は、看護師を目指す看護学生が病院での実習などを通して自らの意志で命と対峙(たいじ)し成長していく過程を描く。原作は山崎かおるさんの「『たまご』たちのお目醒め~看護学生の『心』を育てること~」(海苑社)。伊勢市出身の新人女優・桐島ココさんが主役の看護師を目指す看護学生役を務め、末期がんで入院する患者役に俳優の榎木孝明さん、その娘役で吹石一恵さんが友情出演する。桐島さんは末期がん患者からさまざまなことを学びながら、自分でできる精いっぱいの看護をするが、やがてその患者を看取ることに――。足立内仁章監督。

 山際さんは、自身が手掛ける最後の映画となった同作に自らも出演。シンガー・ソングライターの佐々木詩菜さんが歌う主題歌「あいのことば」が山際さんへの鎮魂歌となってこだまする。

 上映会は山際さんの高校の同級生らが中心となって開催。代表の小松健二さんは「新平君は、映画を作る人間として地域への思いが人一倍強かった。最後の長編映画『スクール・オブ・ナーシング』も当初は伊勢志摩でのロケを最期まで望んでいた。伊勢志摩にこんなにもすてきな映画を作る人間がいたということを一人でも多くの人に知ってもらいたい。会場を満席にして映画を見ていただき、作品について語り合っていただくことが彼のふるさとへの思い、映画への思いに応えることになると思う。来場を心からお待ちしている」と呼び掛ける。

 当日は、足立内監督、桐島さん、佐々木さん、脚本家で伊勢市出身の児島秀樹さんらによるトークライブも予定する。

 チケットは、大人=1,400円、学生・小人=1,000円。10時~、13時30分~の1日2回上映。チケットの購入は同ホームページで予約もしくは、小松さん(TEL 090-8734-8361)に直接連絡。

伊勢志摩経済新聞VOTE

現在お住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース