老舗和菓子店「赤福」(伊勢市宇治中之切町)が7月15日、4種類の「赤福餅」を詰め合わせた新商品「いすず 野あそび餅」の販売を開始した。
同商品は、国産小豆(あずき)を煮て作ったこしあんで白い餅を包み、五十鈴川の川の流れを指で表現し模様を付けた赤福餅の形はそのままに、黒色の黒砂糖風味の黒あん、緑色の大麦の若葉で作った緑あん、白色の白小豆(しろしょうず)と手亡豆(てぼうまめ)を合わせた白あんの計3種類に通常の赤色(茶色)の赤福餅を付けた4種類を2個ずつ入れ、計8個を木箱に入れた新商品。
「白色」と「黒色」は、昨年開催された「第27回全国菓子大博覧会・三重(通称=お伊勢さん菓子博2017)」(4月21日~5月14日)で期間限定販売し話題となった「白い赤福餅」と明治時代に作られていた黒糖味の赤福餅「復刻版 赤福餅」を基に、100%白小豆だけを使った「白色」に、インゲンの「手亡豆」を加えたものと、今回新しく大麦の若葉をペーストしたものをあんとブレンドして仕上げた「緑色」を追加した。
同社は、注文が殺到することを避け、混乱しないように同商品の販売方法を予約注文だけに限定した。予約方法は、購入希望日の7日前の8時から15時までの時間帯にショートメッセージの送受信ができる携帯電話やスマートフォンで専用ダイヤル(0570-04-1707)に電話をかけ、音声案内に従って申し込むと、申し込んだ当日の19時までに当選通知のショートメッセージが届く。購入できる当日、「五十鈴川野遊びどころ内 赤福 五十鈴川店(赤太郎ショップ前の臨時売店)」(伊勢市宇治浦田)の商品受け渡し場所に、13時から15時の受け渡し時間内に、その画面を係員に見せて商品代金760円を支払って購入する。
広報担当者は、「ナビダイヤルによる初日(15日引き渡し)の予約は、500セットに対して約3000件、倍率約6倍の申し込みがあった。次の日の16日は倍率2.3倍、17日は1.5倍、18日は1.23倍、19日は1.78倍となった。現在の傾向は比較的平日の申し込みが少ない。500セットの予約数が満たなかった場合は当日の販売数で調整する予定。全て手作りなので1日に製造できる数量が限られている」と説明する。
同担当者は、「初日はトラブルもなく無事500セットをお渡しすることができた。ただ、連日の猛暑で初日は引き換え時間を約30分前倒して対応した。今後の販売方法については状況を判断して決めていきたい」と話す。