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伊勢神宮内宮宇治橋前大鳥居に中秋の名月 大きな光の輪が出現

伊勢神宮内宮宇治橋前大鳥居に中秋の名月 大きな光の輪が出現(写真=岩咲滋雨)

伊勢神宮内宮宇治橋前大鳥居に中秋の名月 大きな光の輪が出現(写真=岩咲滋雨)

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 伊勢神宮内宮(ないくう)神苑(しんえん)で「神宮観月会」が行われた9月24日終演後の20時ごろ、五十鈴川に架かる宇治橋前大鳥居の上空に中秋の名月が美しく輝き、その周りに大きな光の輪が広がった。

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 毎年外宮(げくう)の勾玉(まがたま)池で行われる観月会だが、今年は内宮で行われた。この日、伊勢神宮の東の方角に位置する島路山から十五夜の月が姿を出す時刻は18時ごろ。観月会が始まった18時ごろには雲が空を覆っていた。19時を過ぎたころからうっすらと月明かりに照らされて雲の色が白くなり、期待が高まると、雲の合間から月の輪郭が一瞬現れ、会場の観客からため息が漏れた。幻想的な雰囲気の中、和歌と俳句の披講と雅楽の演奏が行われた。

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 月が丸く姿を現したのは観月会が終演した19時20分ごろ。宇治橋を渡る観客は夜空に浮かぶ中秋の名月に感動した様子で、持っていたスマホやデジカメで空を見上げながらシャッターを切っていた。

 宇治橋前の大鳥居の上空に広がった大きな光の輪が出現したのは、全ての観客が伊勢神宮を出た19時40分ごろからの約20分間。撮影に成功したのは滋賀県出身の風景写真家・岩咲滋雨(いわさきじう)さん。岩咲さんは「宇治橋前からもお月さまがきれいだろうなと思って撮影していたら月の周りに大きな光の輪が出ていたのでびっくりした。周りには仲間のカメラマン4人だけだった」と打ち明ける。

 岩咲さんは「昔ながらの作法で和歌を詠み上げる観月会の夜に内宮にかかる大きな月の輪を見て、国を深く思ういにしえの人たちが『ヤマト』という言葉に漢字の『大』と『和』を当てはめた心を何となく感じた気がした。つながって和になることがとても大切だということを、メッセージとしてご先祖さまから改めて頂いたように思う」と話す。

 大きな光の輪は「暈(かさ)」「ハロ(halo)」と呼ばれる大気光学現象で、太陽や月に薄い雲がかかった時によく虹色の光の輪が現れる。月の周りに現れた大きな光の輪を「月暈(つきがさ、げつうん)」という。