「伊勢安土桃山城下街」(伊勢市二見町、TEL 0596-43-2300)が、現在公開中の映画「映画刀剣乱舞」(1月18日公開)のロケ地になり、映画公開に合わせて「刀剣乱舞」ファンの「聖地巡礼」が増えている。
【その他の画像】「映画刀剣乱舞」のロケ地になった伊勢安土桃山城下街の安土城
戦国時代をテーマにしたテーマパークとして1993年4月27日に「伊勢戦国時代村」としてオープンした同施設。現在は「伊勢安土桃山城下街」と名称を変え、今年で25周年を迎える。
同作は、刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞ONLINE」を原案にしたもので、歴史的に名刀と呼ばれる「刀剣」が人の姿の「刀剣男士(戦士)」となって、「歴史改変」を企てる歴史修正主義者「時間遡行軍(敵)」と戦い、歴史の改変を阻止しようとするファンタジー映画。監督は「MARS~ただ、君を愛してる~」(2016年)などを撮った耶雲哉治(やくもさいじ)さん。キャストは、織田信長役に山本耕史さん、羽柴秀吉役に八嶋智人さん、「三日月宗近(みかづきむねちか)」役に鈴木拡樹さん、「山姥切国広(やまんばぎりくにひろ)」役に荒牧慶彦さんらを起用する。
昨年の3月8日~17日、キャスト約10人、エキストラ約50人、撮影スタッフ約50人が同園シンボルの原寸大で再現された安土城の天守閣や黄金の間、安土城を背景にした庭園で戦闘シーンなどが撮影された。
同園役者の斉藤やすさんは「昨年3月7日、山本さんらが映画撮影の安全祈願に伊勢神宮を参拝した後、クランクイン。ドローン撮影やCGなどを駆使した映画で、安土城が映るシーンの映像がすばらしい。映画撮影のために安土城黄金の間の外壁まで塗り直した」とエピソードを披露する。
「刀剣乱舞」ファンの女性4人組は「鳴狐(なきぎつね)」「骨喰藤四郎(ほねばみとうしろう)」「山姥切長義(やまんばぎりちょうぎ)」「巴形薙刀(ともえがたなぎなた)」の役になりきりコスプレ衣装に着替えて園内散策を楽しんでいた。安土城の黄金の間では「山本耕史さんと同じ場所にいる」と気分を高揚させていた。
斉藤さんは「『刀剣乱舞』ファンのみなさんには映画上映中にぜひお越しいただき、同じ場所で撮影していただければ」と呼び掛ける。