憲法学者で作家の皇学館大学非常勤講師・竹田恒泰さんが2月20日、「御大礼(ごたいれい)奉祝特別講演会」を伊勢市観光文化会館(伊勢市岩渕)で行った。
主催は、昨年6月20日に伊勢市や伊勢商工会議所、伊勢市観光協会などで立ち上げた「御大礼奉祝委員会」。退位される天皇陛下への感謝と新天皇の即位を祝うもので、会長は伊勢市長の鈴木健一さん、実行委員長は伊勢商工会議所の中村基記さんが務める。
2015年4月から同大現代日本社会学部で「現代人権論」と「日本国家論」を教え、毎週必ず伊勢に訪れているという竹田さん。200年ぶりの譲位と御代替わりについて「平成から次の時代へ」と題して講演を行った。
竹田さんは「譲位は、1817年の第119代光格天皇から仁孝天皇の譲位以来。これまで元号が代わるということは天皇が崩御され悲しみの中にいるということだった。昭和天皇が崩御された1月7日、当時中学生だった自分は『今日が昭和最後の日』だと言われても心の準備ができなかった」と振り返る。「譲位は喜びの中で新天皇の即位をお祝いできる」とも。
「元号をどうするか」「なくした方が良いのでは」「新しい元号をいつ発表するか」などの議論については、「元号は日本人共通の時間軸だから必要」と竹田さん。伊勢の神宮については、「天皇が国民の幸せを祈る(祈らせる)場所だからどこの神社よりも特別な場所」などと解説した。
※竹田恒泰さんの発言の一部に誤りがありました。お詫びして訂正します。(2019年2月25日0時22分)