「全国高校生SBP交流フェア~学生の学生による学生のための祭典~」が8月23日・24日、皇学館大学(伊勢市神田久志本町)で開催されている。主催は「未来の大人応援プロジェクト実行委員会」。
SBPとは、ソーシャル・ビジネス・プロジェクトの略で、高校生が、ひと、モノ、自然、歴史、名所旧跡、産業など地域の資源に目を向け、学び、見直し、活用し、まちづくりを意識しながらビジネスの手法を活用し、地域を元気にしていこうとする取り組みで、その取り組みを地域で応援し支えていこうとする活動。相可高校(多気郡多気町)食物調理科の高校生が運営する高校生レストラン「まごの店」の成功事例にならい、南伊勢高校南勢校舎(度会郡南伊勢町)の生徒たちの取り組みをきっかけに、全国の高校生たちにその活動の輪が波及し、毎年開かれるようになった。
2016年から始まった第1回は11団体、2017年第2回は24団体、第3回は30団体、第4回目となる今年は33団体が参加した。前身は、多気郡多気町で2013年から2015年に行われた「全国高校生“S”の交流フェア」。
1日目には、同大学で自分たちの活動を審査員に説明するポスターセッションが3つのグループに分かれて行われた。その後、伊勢銀座新道商店街(伊勢市)に会場を移し、高校生たちが作った商品やその場で調理した菓子の販売のほか、同大学生のグループや地元企業などがブースを出店する「夜の市」(約34ブースの内26団体が高校生のブース)が開かれた。
ポスターセッションには24団体がエントリー。参加校は、留萌高校(北海道)、鰺ヶ沢高校、中里高校(以上青森県)、仙台商業高校(宮城県)、酒田東高校(山形県)、ふたば未来学園中学校・高校(福島県)、横浜総合高校(神奈川県)、滑川高校(富山県)、島田工業高校、韮山高校、浜松学芸中学校・高校(以上静岡県)、 中部大学春日丘高校、高浜高校(以上愛知県)、若狭高校、福井県内外海海のステージ実行委員会(以上福井県)、岐阜農林高校(岐阜県)、松阪商業高校、相可高校(2団体)、南伊勢高校南勢校舎(以上三重県)、京都府立海洋高校(京都府)、城ノ内高校(徳島県)、天草拓心高校(熊本県)、沖縄県西原町内の高校(沖縄県)。
ふたば未来学園の是次美優(これつぐみゆ)さんは震災・原発事故で小学2年から6年までの5年間を伊勢市で過ごした。「社会起業部カフェチームで『Cafeふぅ』を立ち上げ、双葉郡8町村の農産物や工芸品を開発し、カフェでの利用と販売を行っている。震災後伊勢でお世話になり、お礼と第2の故郷への里帰りとして参加した。友人にもたくさん会えてうれしい」と話す。
24日には、1日目のポスターセッションで評価の高かった6組によるオーラルセッション、企業や団体によるワークショップ、SBPとは何かを考えるSBPセミナーなどが行われる予定。