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伊勢志摩が舞台の映画「法定相続人」製作 「海難1890」の田中光敏さんが監督に

伊勢志摩が舞台の映画「法定相続人」(仮称)製作 「海難1890」の田中光敏さんが監督に
「日本ヘリシス」の協力で南伊勢町田曽白浜からヘリ2機によるシナリオハンティング

伊勢志摩が舞台の映画「法定相続人」(仮称)製作 「海難1890」の田中光敏さんが監督に 「日本ヘリシス」の協力で南伊勢町田曽白浜からヘリ2機によるシナリオハンティング

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 広域伊勢志摩圏内を舞台に、真珠養殖業を営む一家にまつわる笑いあり涙ありの物語を映画にしようと映画製作関係者が6月1日~4日、映画の脚本づくりのためのシナリオハンティングを同圏内で行った。

【その他の画像】伊勢志摩を舞台に映画「法定相続人」シナリオハンティングの様子

 映画のタイトルは、「法定相続人」(仮称)。伊勢市出身の脚本家・児島秀樹さんが、「真珠」を題材に、「人の幸せの在り方」について問い掛ける社会派コメディー映画として、数々の受賞歴を持つ映画監督の田中光敏さんと共に作り上げ、2022年秋の全国一斉のロードショーを目指す。

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 児島さんは、バラエティー番組「世界ふしぎ発見」(TBS系列)や「トライアウト ブロードウエイの舞台を仕掛けた男」「天才画家の肖像 青木繁の生涯」(NHK2時間スペシャル)、「阪神・淡路大震災10年・悲しみを勇気にかえて」(毎日放送)、「洞窟おじさん」(NHK連続ドラマ)などのほか、映画「スクール・オブ・ナーシング」などの脚本を手掛ける。

 田中さんは、椎名桔平さん主演の「化粧師 KEWAISHI(けわいし)」(2002年)、さだまさしさん原作、内田朝陽さん初主演の「精霊流し」(2003年)、西田敏行さん主演の「火天の城」(2009年)、市川海老蔵さん主演の「利休にたずねよ」(2013年)、さだまさしさんの短編小説を映画化した緒形直人さん主演の「サクラサク」(2014年)、和歌山県で遭難したトルコ船「エルトゥールル号」遭難事件を題材にした日本トルコ合作映画「海難1890」(2015年)などの監督を務めた。

 きっかけは、映画「ALWAYS三丁目の夕日」などを手掛けた志摩市出身の映画プロデューサー山際新平さんの死。山際さんや児島さんらが発起人となり、地域主役型映画の「賢島映画祭」を立ち上げ、第1回を2015(平成27)年9月6日に実施したが、その年の12月5日に山際さんが急逝した。児島さんは「これから日本の地方を映画で元気にしようとしていた矢先だった。山際さんと真珠を題材にした映画を作ろうと何度も打ち合わせをして動き出していた真っただ中だった」と当時を振り返る。

 児島さんは「田中監督とお会いするとそのまま意気投合。田中監督からフルスイングしてもっと遠くへボールを飛ばそう、と後押しされ完成していた脚本を一から作り上げなければという思いになった。その後、田中監督とのネットミーティングの度にアイデアが化学反応を起こしてどんどんと構想が膨らんでいった。そして今回のシナリオハンティングで地元プロデューサーの力強い結束によって一気に映画製作に動き出した。天国からの山際さんの後押しも感じている」とも。

 世界の大富豪が6億円の値をつけた伝説の真珠を隠し持つ真珠養殖業を営む父親に認知症の疑いが現れた。伝説の真珠を巡って、さまざまな思惑が交錯する3人娘(先妻の子=長女と次女、後妻の子=三女)に予期せぬことが次々と襲い掛かる一家の大騒動を描く。

 シナリオハンティングでは、ヘリコプター2機による空からの視察や、真珠いかだ浮かぶ英虞湾を船で遊覧しながら島に上陸、シナリオアイデアの検証などを熱心に調査した。滞在期間中にも、竹内千尋志摩市長、鈴木健一伊勢市長、中村欣一郎鳥羽市長、小山巧南伊勢町長にも挨拶、最終日の4日には志摩市役所でシナリオハンティングの報告会も行った。

 田中さんは「美しい風景、おいしい食材、すてきな人々との出会い。どれも素晴らしく、この地は映画になる素材がたくさん詰まった場所であることに驚いた。早速シナハンの様子をSNSなどで発信すると、それを見た人の反応がすごいことになっている。映画は公開が決まるまで情報をクローズドにするのが当たり前だが、隠さずどんどん情報発信しながら、地元の人たちと一緒になって映画を作っていきたい」とほほ笑む。

 竹内市長は「コロナで疲弊している世の中に反転攻勢かけていくには映画づくりはふさわしい。伊勢志摩から世界を元気づけていきたい。志摩市ももちろん全面的にバックアップする。クラウドファンディングなどを使い多くの人が参加できる仕組みを作っていければと思う。一緒にカンヌに行きましょう」と士気を高めた。

 プロデューサーには、映像制作会社「Kick Smash 21」(伊勢市楠部町)社長の東友章さん、「志摩市観光協会」(志摩市阿児町)シニアアドバイザーの大塚万紗子さん、「賢島映画祭」の主催や地域主役型の映画を通して日本をハッピーにしようと取り組む「志摩ムービークルーズ」(志摩市大王町)代表の橋爪吉生さん、志摩市大王町波切(なきり)地区の活性化に取り組む「波切ライフスタイル変革プロジェクト」(同)事務局長の宝門誠さんが名乗り出た。

 東さんは「新型コロナウイルスの影響で、世界中で映画や舞台、ドラマの製作が休止や中止になっている。『芸術文化の火を消すまい』と6月1日から伊勢志摩を中心に三重県下を舞台に、劇場用映画の製作をスタートさせた。真珠養殖誕生の地を国内外に発信し、自分たちの手で地元を盛り上げ、新たな観光客を呼び込む起爆剤にしたい」と話す。

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