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志摩市産「きんこ」使った本格芋焼酎「志州隼人」新酒発表会 誕生から10年

志摩市産「きんこ」使った本格芋焼酎「志州隼人」新酒発表会 誕生から10年 完成したばかりの「志州隼人」を持つ志州隼人有限責任事業組合代表の西尾亮さん

志摩市産「きんこ」使った本格芋焼酎「志州隼人」新酒発表会 誕生から10年 完成したばかりの「志州隼人」を持つ志州隼人有限責任事業組合代表の西尾亮さん

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 「志州隼人有限責任事業組合(LLP)」(志摩市阿児町、TEL 0599-43-2427)が12月16日、阿児アリーナ(同)で今年出荷する芋焼酎「本格きんこ焼酎 志州隼人(ししゅうはやと)」の新酒発表会を行った。

【その他の画像】志州隼人の新酒発表会

 同LLPは、サツマイモの一種「ハヤトイモ(隼人芋)」を干した志摩の郷土食「きんこ」を主原料にした芋焼酎「志州隼人」の販売を通して、ハヤトイモの栽培拡大による耕作放棄地の再生、「きんこ」の製造工程で出る廃棄物の活用、生産者の利益確保、食文化の継承、高齢者の生きがいづくり、就農支援などを目的に2011(平成23)年10月1日に設立。2010(平成22)年度に志摩市商工会(同)が地焼酎のブランド化事業「地域資源∞全国展開プロジェクト」に取り組んだことが元になっている。

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 「きんこ」は、志摩の海女や漁師たちの保存食。「志州隼人」は、主に志摩市志摩町越賀地区で栽培するハヤトイモを煮て皮をむき、天日干しにした加工品「きんこ」を主原料に米麹(こうじ)を使って製造。通常約4カ月間寝かせてから出荷するが、「志州隼人」は約9カ月間と2倍以上の期間熟成させてから出荷するのも特長の一つ。

 「きんこ」だけを使う「ゴールド」(720ミリリットル、3,670円)と、「きんこ」を加工する際に出る甘皮や規格外の小イモで作る「スタンダード」(同、1,580円)の2種類があり、「ゴールド」は一本一本にシリアルナンバーと年号が付く金のプレミアムラベルで封印され、「スタンダード」はラベルに出荷した年号(今年は「2020」)を印字する。伊勢の酒造メーカー「伊勢萬」(伊勢市小俣町)が製造する。

 今年の製造本数は、ゴールドが約600本、スタンダードが約3000本。伊勢萬トレーディング(伊勢市宇治今在家町)の溝口武さんは「今回の『志州隼人』はイモの味が濃厚。瓶内熟成も楽しめる芋焼酎」と説明する。「今年はとても天気が良かったのでハヤトイモの出来が良く、来年の『志州隼人』も今から仕込むのがとても楽しみ」とも。

 同LLPの吉田五十三(いそぞう)さんは「『志州隼人』が誕生して10年を迎えることができたことはとてもありがたいこと。しかしながら当初からの目的である耕作放棄地の再生や高齢者の生きがいづくりについては、想像以上の急速な高齢化で農業を辞めてしまう人が多いこと、新規就農者の確保が難しいことなどを理由に、生産量は10年間横ばいを維持するのがやっとのことだった。LLP設立から10年を区切りにしていたがあと5年継続し、さらに『志州隼人』のブランド化を高めて、当初の目的を達成させて後世に繋ぎたい」と話す。

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