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志摩マリンランド営業休止へ 「昨年の50周年記念事業もできなかったのに」

志摩マリンランド営業休止へ 「昨年の50周年記念事業もできなかったのに」

志摩マリンランド営業休止へ 「昨年の50周年記念事業もできなかったのに」

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 近鉄レジャーサービス(志摩市磯部町)と近畿日本鉄道(大阪府大阪市)が3月31日、運営施設「志摩マリンランド」(志摩市阿児町)の営業を休止する。

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 1970(昭和45)年3月18日にオープンした同施設。マンボウやペンギン、海女によるエサやり実演などを行う回遊水槽が人気の水族館で、昨年3月18日に開館50周年を迎えたが、新型コロナウイルス感染防止に伴う自粛休館のため無観客のまま、静かにスタッフだけでお祝いのくす玉を割った。2016(平成28)年5月にはG7伊勢志摩サミットが開催され、同年3月に施設をリニューアルした。

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 同社によると、建物や設備の老朽化、新型コロナウイルス感染症による入館者減少などが営業休止の理由といい、「これ以上の維持管理は困難であると判断したため決定した」という。飼育中の動物類は営業休止後も飼育を行い、複数の施設に受け入れを依頼していく方針という。

 同施設から徒歩1分の場所にある代々木高校では、2009(平成21)年4月から毎年、ペンギン水槽の前で入学式を行っている。一色真司校長は「志摩マリンランドが営業休止すると聞き、とても驚いている。青空の下で毎年行っていた入学式、生徒たちを連れて入館し授業を行うことができなくなると思うと、とても寂しい。昨年50周年を迎えたのに、記念事業が盛大にできていないことも残念に思っていた」と話す。「賢島の自然豊かな環境の中にある施設で、われわれ職員も生徒たちも多くのことを学んだ。今となっては、ただただ感謝」とも。

 施設内には2016(平成28)年3月から、三重県立水産高校(志摩市志摩町)水産資源科アクアデザインコースの生徒たちのために「高校生水族館」ブースを設置し、水族館での飼育展示の方法や生き物の専門的な飼育方法など、教育の場も提供してきた。同校の赤田仁典教諭は「とても残念で言葉がない。高校生では到底体験できないようなことまで、させていただいたり、見せていただいたり、教えていただいた。毎回高校生たちに何かを学んで帰ってもらおうという職員さんの温かい気持ちがただただ有り難い。営業休止までにはまだ2カ月あるので、何か恩返しができないか、生徒たちと話し合いたい」と話す。

 近年の入館者数は、2016年度=16万4000人、2017年度=15万9000人、2018年度=15万5000人、2019年度=15万1000人、2020年度=10万4000人(予想)。

 開館時間は9時~17時。入館料は、大人=1,500円、中高生=1,000円、小学生=600円、幼児(3歳以上)=300円。

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