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伊勢角屋麦酒が自社製造の「缶ビール」販売 「メード・イン・伊勢」の念願かなえる

伊勢角屋麦酒が自社製造の「缶ビール」販売 「メード・イン・伊勢」の念願かなえる(撮影=加藤直人)

伊勢角屋麦酒が自社製造の「缶ビール」販売 「メード・イン・伊勢」の念願かなえる(撮影=加藤直人)

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 「伊勢角屋麦酒(ビール)」の製造販売を手掛ける二軒茶屋餅角屋本店(伊勢市神久)が9月21日、下野工場(下野町、TEL 0596-63-6515)で製造したメード・イン・伊勢の「缶ビール」3種類の販売を始める。

【その他の画像】伊勢角屋麦酒念願の缶ビール

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 安土桃山時代の1575(天正3)年、伊勢湾から勢田川をさかのぼる海路で伊勢神宮を目指す参宮客に、きな粉餅販売店として創業した同社。18代目社長が始めた、みそ・しょうゆの醸造・販売は来年で100周年を迎える。

 伊勢角屋麦酒は、21代目社長の鈴木成宗(なりひろ)さんが1997(平成9)年、「伊勢から世界へ」を合言葉に立ち上げたブランド。国内外の品評会で数多くの受賞歴があり、「ビール界のオスカー」ともいわれる最も歴史ある英国の「IBA(The International Brewing Awards)」で2017(平成29)年と2019年の2大会連続で「ペールエール」がゴールドメダルに輝いた。

 同社では9月15日、首都圏に輸送する缶ビール3万7920本を載せた大型トラックの前で出荷式を行った。鈴木さんは社員に向けて、念願の缶ビールが完成したことへの感謝の気持ちを言葉にした。

 同社はこれまで、観光地向け缶ビールとして「神都麦酒」「伊勢ピルスナー」「神楽麦酒」「熊野古道麦酒」を外注製造して販売し、毎月数量限定で販売するクラフトビールファン向けの瓶ビールや飲食店向けの商品とのすみ分けを行ってきた。

 販売する缶ビールのデザインは、真ん中に「角屋」の「角」の文字を大きく、その上にホップ、その周りに神鶏が向かい合い、両脇からムギの穂で太陽、海、山を包んだブランドマークで、缶の一番上に、すべては伊勢角屋麦酒と過ごす時間がもっと幸せなものになるようにとの思いを込めて「あなたの人生にエールを!」と同社のメッセージを印字し、缶ビールを「ISEKADO(イセカド)」ブランドで統一した。アルミ缶で容量は350ミリリットル。

 国内唯一となるIBA2連覇で同社の看板銘柄、アルコール度数5%、緑色の缶「ペールエール」、鈴木さんが伊勢神宮別宮「倭姫宮(やまとひめぐう)」近くの森にあるカシの木の樹液から採取したという野生の酵母を三重大学(津市)でDNA解析などして単離した酵母「KADOYA 1」で造ったアルコール度数5%、ピンク色の缶「ヒメホワイト」(以上380円)、同社の人気ビールでアルコール度数8%の「NekoNihiki(ねこにひき)」の良さを残しアルコール度数を6.5%に抑えた濁りのあるIPA(India Pale Ale)、オレンジ色の缶「ヘイジーIPA」(569円)の3種類を販売する。

 鈴木さんは「ファンの皆さまから瓶ビールは冷蔵商品であることから取り扱いに手間がかかる上、飲んだ後の瓶の処理に困るので、常温でストックできる缶ビールを製造してほしいとのリクエストが多く寄せられていた。自社工場で製造する缶ビールは創業当初からの目標だったが、高額な設備投資が必要なため導入にはためらっていた」と話す。

 「海外向けの商品の販売に力を入れようとコロナ前から準備を進め、一昨年、1時間当たり6000缶製造できるイタリア・COMAC社製の缶フィラーの導入を決断したが、(販売に向けて)アクセル踏んだらコロナで赤信号という状態になった。一方、コロナ禍によって自宅で飲酒する『宅のみ』需要が拡大していたことから、積極的な販売をしていこうと、再びアクセルを踏み直し、この度21日の全国一斉販売に至ることができた。まずは1カ月3000ケース(1ケース24本)の出荷を目指したい」と意欲を見せる。

 商品は、同社直営店とネットショップ、三重県内に29店舗を持つスーパーマーケット「ぎゅーとら」各店、イオンモール津南店(津市高茶屋小森町)、近鉄百貨店四日市店(四日市市諏訪栄町)などで販売する。

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