伊勢神宮の年末年始のかがり火の奉仕「庭燎奉仕」などを行う「日本青伸会」(東京都千代田区西神田、TEL 03-3261-8565)が4月30日、毎年恒例の植樹祭を「ひもろぎの里」(伊勢市勢田町)で行った。
同会は、伊勢神宮の社殿などを新しく建て替える第59回式年遷宮で、屋根に使うカヤを作るため、度会郡小川郷村(現在の度会町川口)の約100万平方メートルの山を開拓するために1942(昭和17)年に「神宮萱地造成奉仕隊」を結成。カヤ地完成後、勤労奉仕で培った「奉仕・友愛・忍耐・進取」の精神を後世に伝えようと、1943(昭和18)年に奉仕隊に参加した全国約4000人で「屋船会」を結成したのが「日本青伸会」の始まり。現在は青少年の育成を目的に活動。来年80周年を迎える。2012(平成24)年に公益法人となり現在に至る。
植樹祭は、1980(昭和55)年から毎年実施、伊勢神宮の森で育った苗木を植樹している。この日は、55人がヒノキの苗木100本を植樹した。
同会目理事長の久本惠章(やすたか)さんは「植樹祭を始めた当時はスギ、ヒノキ、サカキの苗木を約500本伊勢神宮からいただき植樹していたが、毎年500本植えていたので、あっという間に植える場所が無くなってしまった。そのため今ではヒノキだけを100本いただき、大切に植樹をしている。最初に植えた木が大きくなっている」と話す。