度会町在住の油家良樹さんが7月31日、二見興玉神社(伊勢市二見町)の境内の海に浮かぶ夫婦岩(めおといわ)の間から愛知県蒲郡市で行われた花火大会の花火の撮影に成功した。
写真には、大しめ縄で男岩と女岩を結ぶ夫婦岩の間に赤く大きな花火が夜空に浮かぶ。冬至のころに見る夫婦岩から上がる赤い満月とほぼ同じ大きさの花火をしっかりと捉えた。
捉えた花火は、「第40回蒲郡まつり納涼花火大会」で20時35分ごろに打ち上げられたも最も大きい花火で、まつり実行委員会の資料によると、直径約90センチ、重さ約200キロの正三尺(30号)玉。夜空に花火が開くと直径約650メートルになるといい、海上から3発打ち上げたという。
油家さんは「以前、夜の夫婦岩の風景を見に来た時、たまたま伊勢湾越しに花火が上がっていた。愛知県の花火がこんなところからでも見えると思ったので撮影してみようと思った。夫婦岩と花火を狙うのは今回が2回目で、1回目の挑戦は7月9日に愛知県の篠島で行われた花火だったが、写真の花火があまりにも小さかったので、SNSには投稿しなかった」と話す。
「夫婦岩と篠島との距離は約27キロ、蒲郡は約50キロ離れているが、3尺玉という巨大な花火が上がる情報を得ていたので、もしかしたら花火だと認識できる大きさに写るのではとチャレンジした。『伊勢湾越しに花火が見えるよ』という驚きを伝えたくてインスタグラムに投稿した。打ち上げ場所を事前に調べて夫婦岩まで地図アプリで線を引き事前準備をしたこともよかった。次は田原町の花火大会(9月18日予定)を狙ってみたい」とも。