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伊勢湾の海岸から富士山と朝日が重なる「王冠富士」 8月まで撮影チャンスあり

伊勢湾の海岸から富士山と朝日が重なる「王冠富士」 8月まで撮影チャンスあり(5月29日伊勢市有滝海岸から撮影=吉田紘)

伊勢湾の海岸から富士山と朝日が重なる「王冠富士」 8月まで撮影チャンスあり(5月29日伊勢市有滝海岸から撮影=吉田紘)

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 松阪市在住のカメラマン・吉田紘さんが5月29日4時46分、伊勢市有滝の海岸から富士山と朝日が重なる「王冠富士」の撮影に成功した。この日は朝日が出る前から富士山のシルエットも見えていた。

【その他の画像】青山高原からの「王冠富士」

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 吉田さんは毎年4月から8月は、津市から伊勢市までの区間で富士山と朝日が重なる瞬間を撮影するため、雨の日以外、夜明け前から撮影ポイントに出かけている。富士山が王冠をかぶっているように見える「王冠富士」の名付け親でもある。

 今年、吉田さんが王冠富士の撮影に成功したのは、5月4日の青山高原(津市)が一番最初でその後、5日に中河原海岸、8日に御殿場海岸(以上津市)、25日に東大淀海岸、28日に有滝海岸(以上伊勢市)からで、今回で6回目。

 太陽が富士山の山頂に達する瞬間を「ダイヤモンド富士」と言うようになったが、撮影する場所が富士山と近ければ見える太陽は小さく写るが、富士山まで直線距離で200キロ以上離れる伊勢湾の海岸からは、太陽が大きく見えるため、王冠や帽子をかぶっているように見えることが王冠富士と名付けた理由だという。

 吉田さんは「前日に気象情報を詳しくネットで調べ、21時に就寝し翌朝3時に起床する。王冠富士を観測できるのは青山高原から『二見興玉神社』(伊勢市)の夫婦岩を越えて『ホテル清海』の堤防の先の神前岬の間で、夏至の日に神前岬に達する。松阪市の松ヶ崎から松名瀬海岸の間は手前の山々に富士山が隠れて見ることができない。ただし『白米城』の展望台と『瑞巌寺』の池の堤防と『森林公園』の展望台に登れば松阪市からも見ることができる。これらは過去6年間に全部チェックした。車で行ける場所であれば案内する」と吉田さん。

 「昨年の王冠富士撮影の旅は、4月26日から8月13日までの110日間で19回(4月0回、5月4回、6月7回、7月7回、8月1回)撮影に成功した。今朝は12人のカメラマンが王冠富士を狙ってカメラを構えていた。毎日顔を合わせる常連は5人くらい。王冠富士を撮りたいというカメラマンが少しずつ増えている。自然相手なので晴れの日でも水平線に雲があり富士山が見えないこともあるが、根気よく通えば王冠富士に巡り会える幸運が訪れる」と話す。

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