三重のローカル季刊誌「NAGI(凪) No.90」秋号が9月1日、発行された。出版は「月兎舎(げっとしゃ)」(伊勢市馬瀬町)。
同号では、国内に約16万基、県内に約7100基あるという古墳を特集。広域伊勢志摩圏内からは、580基以上の古墳が確認されている明和町の坂本古墳群から斎宮跡を、志摩半島の東端の志摩市阿児町の志島古墳群を、鳥羽市の離島・答志島の岩屋山古墳を、それぞれ紹介。日本神話に登場し、三重県内で亡くなったとされるヤマトタケルの陵墓の在りかについても探っている。
同誌編集長の坂美幸さんは「読者から、特集に三重県の古墳はどうかというはがきをもらったのがきっかけ。三重県埋蔵文化財センター(明和町)のアドバイスをもらいながら、古墳巡りに親しむ『墳活』初めに薦めたい10コースを選んだ。古墳というと山中にあるというイメージだが、鳥羽や志摩には海の豪族が作ったと思わせる古墳があるなど、とても面白い」と話す。
「草木が枯れ、墳丘の全容が見えやすくなる秋から冬は、古墳巡りの旬。古墳巡りの必須アイテムになる軍手とカメラと懐中電灯を手に、故郷の古墳ウオークへ出かけてみては」と呼びかける。
価格は720円。三重県内の書店などで販売している。