斉藤鉄夫国土交通大臣が10月10日、G7交通大臣会合開催候補地視察のため志摩市を訪れた。
【その他の画像】G7伊勢志摩サミットが開かれた賢島のホテルを視察する斉藤国土交通大臣
来年5月に開かれることが決定した「G7広島サミット」の関係閣僚会合に先立ち行われた今回の視察。斉藤大臣は前日に鈴鹿サーキット(鈴鹿市)で開かれていたモータースポーツの最高峰F1日本グランプリを観戦後、10日午前に志摩市に入った。
6年前の2016(平成28)年5月、2日間にわたり行われた主要国首脳会議「G7伊勢志摩サミット」は、2本の橋でつながる賢島が舞台となった。当時、「志摩観光ホテル」(志摩市阿児町)の「ザ ベイスイート」にフランス・オランド大統領が、「ザ クラシック」にアメリカ・オバマ大統領が宿泊し、会議が両ホテル内で行われた。当時の首相・安倍晋三さんは、同じ賢島内にある「賢島宝生苑」(志摩市阿児町)に宿泊し、全ての日程が終わった後の議長国記者会見を行った。
斉藤大臣は、「G7伊勢志摩サミット」で実際に使われた3つのホテルを視察。「ザ クラシック」では、当時のホテル総支配人の南浦彰さんによる案内で、G7以外の国々の首脳や国際機関の長らが議論したアウトリーチ会合の場となった「真珠の間」やワーキングランチで使われたテーブルなどが展示してあるホテル内の「伊勢志摩サミットギャラリー」などを見て回り、一見勝之三重県知事や橋爪政吉志摩市長、当時の三重県知事で衆議院議員の鈴木英敬さんらが同行した。
三重県雇用経済部次長兼G7交通大臣会合推進プロジェクト総括監の福島頼子さんは「大臣から『美しい自然に囲まれて安心安全な場所で、議論するのにふさわしい場所だと思った』という話を伺った」と説明。「まだどこで開催するか決定したわけではないが、今回は第1回の視察で、『伊勢志摩サミット』が開かれた会場をメインに見ていただいた。今後国土交通省と連携しながら詳細を詰めていきたい。関連イベントなどを通じて、国内外に三重県の魅力を発信したい」とも。
そのほかの関係閣僚会合は次の通り。科学技術大臣会合=宮城県仙台市、男女共同参画・女性活躍担当大臣会合=栃木県日光市、内務・安全担当大臣会合=茨城県水戸市、デジタル・技術大臣会合=群馬県、外務大臣会合=長野県軽井沢町、貿易大臣会合=大阪府、財務大臣・中央銀行総裁会議=新潟県新潟市、教育大臣会合=富山県・石川県(共催)、保健大臣会合=長崎県長崎市、労働雇用大臣会合=岡山県倉敷市、農業大臣会合=宮崎県宮崎市、気候・エネルギー・環境大臣会合=北海道札幌市、交通大臣会合=三重県志摩市、都市大臣会合=香川県・高松市。