赤福(伊勢市宇治中之切町)が運営する和洋菓子店「五十鈴茶屋」(宇治浦田、TEL 0596-25-2885)が昨年6月に販売した「あんパウンドケーキ」が10月6日、リニューアルして販売を再開した。
【その他の画像】リニューアルした赤福・五十鈴茶屋「あんパウンドケーキ」
昨年、コメを使った洋菓子の新ブランドとして「饌(せん、SEN)」をリリースした同社。同ブランドは、神に献上する食事「神饌(しんせん)」と神に供える洗米「饌米(せんまい)」から「饌」をブランド名にして展開する。
同ブランドの「あんパウンドケーキ」シリーズ第1弾は、赤福本店などで提供するほうじ茶を粉末にし、米粉などを原材料に使ったチョコレートケーキ「和ガトーショコラ」を昨年5月に、第2弾は赤福餅の原材料と同じ北海道産アズキを練り上げ米粉の生地に混ぜた「こしあん」と「しろあん」の2種類を同7月に発売。第3弾は、同9月に発売した同市近郊で生産・製茶した伊勢茶を使った「伊勢茶」だった。
「あんパウンドケーキ」は、リニューアルのため今年7月から9月まで販売を休止。新たに発売した「あずき」では、ようかんを生地に挟んでいたのを取りやめ、煮たアズキあんをつぶさず米粉の生地に練り込んだ。期間限定で、クリあんを練り込み渋皮付きのクリを入れた「栗」も用意する。
「生地の中にこしあんを混ぜ米粉のパサつき感を少なくし、しっとりやわらかな食感とあんの風味を強調した」と同社五十鈴茶屋販売企画課の荒木洋之さん。「一度買った人がリピートしてくれているので、春と夏と秋冬の3シーズンに3種類、季節限定の商品を作っていきたい。リニューアルしてさらにおいしくなったので多くの人に食べてもらえれば」と話す。期間限定の「栗」については、「今年は宮崎などでクリの生産量が少なく、早々に売り切れになってしまう可能性があるので心配している」とも。
価格は、「あずき」=1,200円(270グラム)、「栗」=2,200円(310グラム)。いずれも大きさは、幅4.5~5.5センチ、長さ15~16センチ、高さ5~5.5センチ。常温で約10日間保存できる。五十鈴茶屋五十鈴川店(同)と五十鈴茶屋本店(宇治中之切町)、赤福外宮前店(本町)で販売。11月1日から赤福オンラインショップでも販売する。