陸上自衛隊明野駐屯地・航空学校(伊勢市小俣町)の駐屯地開設67周年・航空学校創立70周年を記念した「航空祭」が11月13日、同駐屯地で開催された。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け2020年は関係者だけで行い、2021年は中止になった同祭。一般客を入場させて行う同祭は3年ぶり、航空学校の操縦教官らで結成する特別編成チーム「明野レインボー」の飛行を行わないなど規模縮小での開催となった。
明野駐屯地司令兼航空学校長の安井寛陸将補は「1921(大正10)年旧陸軍航空学校明野分校として開設から今年で101周年を迎えた。これからも地域の皆さまと連携して、駐屯地を維持・発展させ、居心地の良い駐屯地を目指していきたい。航空学校では航空科職種をリードする人材の育成を行っていく。より一層の理解・協力をいただきたい」と話す。
この日は、ヘリコプター7種(CH-47、TH-480、UH-1J、UH-2、AH-1S、OH-1、UH -60JA)14機による祝賀編隊飛行のほか、同駐屯地の支援車両の紹介や7種のヘリコプターが1機ごとに飛行し、飛行性能などを紹介する飛行展示などがあった。ヘリコプターが着陸できない災害地を想定し、ヘリコプターからロープにぶら下がった隊員が家に取り残された人を救助する行動展示も行われた。
名古屋から参加した男性は「最新型ヘリコプター『UH-2(コールサイン=ハヤブサ)』の飛行も見ることができて興奮した。UH-1と比べても機動性が優れていると感じた」と言葉にした。