「伊勢くすり本舗」(伊勢市浦田町、TEL 0596-21-2460)が「伊勢ノ国クラフトコーラ『萬金コーラ』」をボトルに詰めた新商品を発売して2カ月がたった。
1570年創業の同社の加藤宏明社長によると、江戸時代に二条関白家の製薬所になり、薬草の丸薬を製造してきた「加藤延寿軒」を起源に持つという。600年以上前から伊勢参りの土産物として重宝された旅人の万能薬「萬金丹(まんきんたん)」を復活させようと、萬金丹の主要成分を配合したあめ菓子「萬金飴」を2008(平成20)年から販売している。その後、指定医薬部外品として「伊勢ノ国 萬金丹」を復活させた。
「萬金丹」「萬金飴」を主要商品とする同社は、萬金丹の風味を生かしたクラフトコーラ「萬金コーラ」(150ミリリットル、1,500円)を開発し、昨年10月から販売している。「萬金コーラ」には、アセンヤク、カンゾウ、ケイヒ、グローブ、バニラ、ジンジャー、レモングラス、ブラックペッパー、ナツメグ、レモン果汁を入れ、着色料、香料、保存料、食品添加物を入れない無添加のクラフトコーラシロップで、1瓶で約5杯のコーラを作ることができるという。
ボトル商品は「萬金コーラ」を炭酸水で割った物。加藤宏明社長は「本当は夏場に発売したかった。多くの人に萬金丹を知っていただくきっかけになれば」と話す。
価格は245ミリリットル入り=500円。伊勢くすり本舗浦田店、おはらい町屋台店で販売する。