伊勢のスイーツ店「PATISSERIE LA RICHE-TERRE(パティスリー ラ リッシュテール)」(伊勢市旭町、TEL 0596-26-1888)が4月12日、南伊勢町に2号店「五ヶ所浦店」(五ケ所浦、TEL 090-9732-0182)をオープンした。
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本店は、アンリ・シャルパンティエ(兵庫県芦屋市)、ホテルオークラ神戸(神戸市)でパティシエを務め、タラサ志摩ホテル&リゾート(鳥羽市、現在TAOYA志摩)でメインパティシエを務めた奈良県吉野町出身の北川裕土(ひろのり)さんが2012(平成24)年2月に独立し開業したスイーツ店。北川さんは、みそ汁の具やつくだ煮の原材料以外に使われてこなかった伊勢志摩の特産品のアオサを入れたバケット「あおさパン」を1993(平成5)年に初めて世に出しヒットさせ、アオサの価値を高めた。
新店は、「チョコレートまんじゅう」などを製造販売し、地域に愛されてきた老舗和菓子店「九花園」があった店舗を改装。店舗面積は97.86平方メートル。テーブル3卓8席のイートインスペースを設置する。
出店のきっかけは、南伊勢町でシェアキッチン『うみべのいえ』を主宰する西岡奈保子さんからの声がけだった。西岡さんは「九花園のオーナーから廃業するので店舗を使ってもらえる人がいないかと相談された。町からお菓子屋さんがなくなるのは地域にとって大きなショックで地元の人が困ると思い、菓子店を誘致できないかと考え、シェアキッチンに出店してくれた北川さんに声をかけた」と話す。「海のそばでとてもすてきな場所で店舗裏の住宅スペースをシェアオフィスやリビングのように使ってもらえるような取り組みも計画中。その取り組みを通して店舗への集客など相乗効果が生まれれば」とも。
ショーケースに並ぶケーキ類は当面の間は伊勢の本店で製造し、新店では簡単な飾り付けだけにとどめ、毎日10種類前後の商品を提供する。「イチゴのショートケーキ」(540円)、「シフォンケーキ」(432円)、「シュークリーム」(378円)などのほか、焼き菓子「伊勢茶マドレーヌ」(220円)、「あおさブラン」(240円)などが並ぶ。
北川さんは「原材料の高騰で商品の価格を上げざるを得ないのは申し訳ないが、今後は南伊勢町産のミカンを使ったスイーツなども提供していきたい。海と山に囲まれ豊かな土地が広がるハートの町=南伊勢町の皆さまに愛される店になれるように育ててもらいたい。ゴールデンウイーク後にはカフェもオープン予定なので楽しみにしてもらえれば」とも。
営業時間は10時~18時。月曜・火曜定休。