伊勢の2輪チーム「アケノスピード」が8月4日~6日、鈴鹿サーキット国際レーシングコース(鈴鹿市稲生町、1周5.821キロ)で繰り広げられる真夏の祭典「2023FIM世界耐久選手権『コカ・コーラ』鈴鹿8時間耐久ロードレース 第44回大会(鈴鹿8耐)」に出場する。
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伊勢市出身の国際ライダー・稲垣誠さんがオーナー兼監督を務める同チームは、2015(平成27)年から独立チーム(プライベーター)として「全日本ロードレース選手権」のほか、「鈴鹿8耐」「アジアロードレース選手権」などのバイクレースに出場し、若手ライダーの育成に努めている。昨年まで同チームに在籍していた南本宗一郎選手は卒業し、今年からヤマハのワークスチーム「YAMAHA GEN BLU RACING TEAM ASEAN」に所属、「FIM アジアロードレース選手権」に参戦中。「ロードレース世界選手権 Moto2」にも代役で参戦を果たしさらなるステップアップを目指している。
鈴鹿8耐には、独立チームとして2015年から毎年SST(改造条件が狭く、ほぼノーマルエンジンのマシン)クラス=NSTK(今年から名称変更)クラスから出場。2015年大会ではSSTクラス準優勝、2018(平成30)年大会では同クラス3位と優勝まであと少しのところで涙を飲んだ。稲垣監督が選手だった時から数えると、14回連続16回(2020年、2021年は開催中止)鈴鹿8耐出場となる。
今大会には、南本選手(ブルー)、井手翔太選手(イエロー)、伊達悠太選手(レッド)の3人で、NSTKクラス優勝を目指す。
4日に行われた予選レース1周のタイムは、南本選手が2分8秒283でNSTKクラス1位総合15位、井手選手が2分10秒119で同クラス3位総合22位、伊達選手が2分8秒667で同クラス1位総合11位に。
伊達選手は「今年4月の鈴鹿2&4での2分8秒202の自己ベストには届かなかったが、1位通過できてほっとしている。頑張ります」と話す。
稲垣監督は「チームも選手もいい感じだと思う。今更、ワークスチームには当たり前だが、今回はインパクトレンチなどの工具類も新しくしたので、タイヤ交換などでも時間短縮できるようになった。8時間をどう走らせるか。やるべきことはやったのであとは神さまに祈るだけ。NSTKクラスでの優勝しかない」と力を込める。
決勝レースは8月6日、11時30分スタート、19時30分終了予定。