神宮司庁(伊勢市宇治館町)は、2023年の伊勢神宮内宮(ないくう)と外宮(げくう)の年間参拝者数の合計が717万3329人(内宮485万4850人、外宮231万8479人)だったと発表した。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が「新型インフルエンザ等感染症(2類相当)」から昨年5月8日に「5類感染症」になり、行動制限が緩和されたこが理由で伊勢神宮への参拝者が昨年よりも113万5012人増加した。
年間参拝者数は、2019年には972万9616人(内宮636万9505人、外宮336万0111人)を記録し、歴代3位になったが、コロナ禍の2020年は553万7811人(内宮361万8530人、外宮191万9281人)と減少、2021年は382万7451人(内宮260万5788人、外宮122万1663人)と過去10年間で最も少ない参拝者数となった。昨年は603万7417人(内宮410万8687人、外宮192万8730人)。
1895(明治28)年からの集計歴代1位は、両宮の式年遷宮が行われた2013(平成25)年の1420万4816人(内宮884万9738人、外宮535万5078人)。2013年からの10年間で8462万7364人が伊勢神宮を訪れた。
2023年の大晦日、最後の参拝者が伊勢神宮内宮の正宮(しょうぐう)を出ると、一度御扉(みとびら)が閉まった。正宮前の階段下には初詣の参拝者が列を作り、御手洗(みたらし)付近まで伸びていたという。新たな年を迎えるにあたり、再び御扉が開くと、23時59分50秒、恒例の新年のカウントダウンが参拝者から沸き起こった。0時と同時に参拝者が板垣南御門から一斉に入り、手を合わせた。
新年からの参拝時間は、1月1日~4日までは終日(24時間)、5日は0時~20時、6日・7日は5時~20時、8日以降は5時~18時まで。
伊勢神宮では、1日「歳旦祭(さいたんさい)」、3日「元始祭(げんしさい)」、7日「昭和天皇祭遙拝(ようはい)」、8日「成人祭」、9日「大麻暦奉製始祭(たいまほうせいはじめさい)」、11日「一月十一日御饌(みけ)」の祭典が行われる。