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伊勢角屋麦酒に7人目のブルワー誕生 デビュー作はボへミアン・ピルスナー

伊勢角屋麦酒に7人目のブルワー誕生 デビュー作はボへミアン・ピルスナー

伊勢角屋麦酒に7人目のブルワー誕生 デビュー作はボへミアン・ピルスナー

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 「伊勢角屋麦酒(カドヤビール)」(伊勢市神久、TEL 0596-63-6515)が9月18日、新人ブルワー(=ビール職人)の馬場建吾さんが仕込んだ限定醸造のクラフトビール「Nostalgic Gate(ノスタルジック・ゲート)」の販売を始めた。

【その他の画像】伊勢角屋麦酒の新人ブルワー馬場建吾さん

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 「イセカド」の名で親しまれている伊勢角屋麦酒は、「伊勢から世界へ」を合言葉に1997(平成9)年、21代目社長の鈴木成宗(なりひろ)さんが立ち上げたクラフトビールブランド。イギリスで1886年から続く歴史があり「ビール界のオスカー」といわれる「IBA(The International Brewing Awards)」で、2017年、2019年、2021年、2023年、4大会連続金賞を受賞。4大会連続は国内メーカー初。

 現在ビールを醸造するブルワーは、鈴木さんとブルーマスターの出口善一さん、谷水和輝さん、瀬田一帆さん、山宮拓馬さん、高崎廉さんの6人。今回の新商品のリリースで、馬場さんが7人目のブルワーと認められ自身の名刺にも「Brewer」と肩書きが入った。

 馬場さんのデビュー作は、チェコ共和国ボヘミア地方のピルゼン市で生まれたラガー系の「ボヘミアン・ピルスナー」スタイル。アルコール度数=約5.0%、ビールの苦味を表すIBU=40。「ゴールドカラーでクリアな外観、蜂蜜やビスケット、カラメルのような香り、花やスパイスのようなホップの香り、深みのあるモルトの風味を引き出し、モルトとホップの風味が絶妙な強度で混ざり合い、強めのボディー感にもかかわらず、ゴクゴクと飲めるビールに仕上がった」と説明する。

 岐阜市出身の馬場さんは現在25歳。法律の勉強をしていれば就職する時に役に立つのではと一橋大学法学部へ。大学2年の時にクラフトビールの魅力にはまり、やがて自分でビールを造ってみたいと思うように。卒業後、同社に入ればビールを造らせてもらえるのではと2023年4月、新卒入社。製造部に配属され、ビール造りの基礎知識を学び、研究を重ね、今年6月にビールレシピを考案、先輩ブルワー、鈴木さんのチェックを受け、約4000リットルのビールを仕込み9月に完成させた。

 馬場さんは「僕の大好きなビールが、近代ラガービールの元祖といわれる1842年生まれのチェコの『ピルスナーウルケル』。そのウルケルへのリスペクトを込め、伝統を守り続ける製法で造り、自分にとっての挑戦、登竜門、スタートという思いを込めて『ノスタルジック・ゲート』と名付けた。ウルケルの醸造で採用されている、マッシュを3回煮沸させる伝統的製法『トリプルデコクション』にこだわり、設備上は不可能だったが、先輩のアドバイスのおかげで工程を考え形にすることができた。近代ビールの『原点』と僕のブルワー人生の『原点』を重ね合わせた挑戦心に満ちた作品となった。ぜひ飲んでみてもらえれば」と話す。

 価格は330ミリリットル入り660円。

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