弘法大師・空海ゆかりの寺院「丸興山庫蔵寺(がんこうざんこぞうじ)」(鳥羽市河内町)の境内に植えられたロウバイの花が現在、甘い香りを漂わせながら見頃を迎えている。
「丸興山庫蔵寺」の境内に咲くロウバイ見頃に 今年開山1200年
地元の人から「丸山さん」の愛称で知られ「子育て寺」ともいわれる同寺は、朝熊(あさま)山・金剛證寺(伊勢市朝熊町)の奥の院として826年に弘法大師が虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)を祭り、今年で開山1200年を迎える。
1322年に雲海上人によって中興、天正年間には九鬼嘉隆が1594年に完成した鳥羽城築城の際、地鎮と安全の祈願を命じた。1561年建立の本堂は薄いヒノキ板でふく「こけらぶき」の屋根が特徴で、1920(大正9)年に国の重要文化財の指定を受けた。
同院のロウバイは「満月蝋梅(マンゲツロウバイ)」という品種で、約27年前に全国真珠養殖連合会の会長を務めた志摩市阿児町の原条寿雄さんから贈られたもの。冬から春にかけて、ろう細工のようなつやをした梅の花に似た黄色の花を咲かせ、甘い香りを出すのが特徴。
同寺・矢野隆淳住職の妻・政子さんは「今年もきれいな花を咲かせてくれた。鳥羽の人里離れた山奥にある寺だが、ロウバイが咲く季節になると多くの人が来てくれるのでうれしくなる。木の影に隠れた日の当たりにくい場所の枝にはまだまだつぼみがたくさん付いているので、ぜひ見に来てもらえれば」と呼びかける。
政子さんは「参加した人みんなが元気になるようにと、毎月第2日曜にお茶会を開いている。気軽に参加してもらえれば。2月8日のお茶会にもロウバイの花が咲いていてくれるように祈っている」とも。
お茶会の開催時間は11時~12時30分ごろ。会費は1,500円。