全国の神主延べ300人、伊勢神宮に絵馬を奉納-伊勢街道を徒歩で

伊勢神宮外宮参拝後古市街道をを歩いて内宮へ向かう神道青年全国協議会メンバー。腰には江戸時代に流行したとされる柄杓を下げている。

伊勢神宮外宮参拝後古市街道をを歩いて内宮へ向かう神道青年全国協議会メンバー。腰には江戸時代に流行したとされる柄杓を下げている。

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 全国の神社に仕える若手神職らで組織する神道(しんとう)青年全国協議会(事務局=東京都渋谷区)が5月28日、伊勢街道を伊勢神宮まで3日間かけ歩き、全国から集められた絵馬約18,000枚を伊勢神宮に奉納した。

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 神道青年全国協議会とは、全国の神社に奉職する40歳までの若手神職らで組織し、地域の伝統文化の継承、青少年の教化育成などを活動する。会員数は約3,400人。

 同事業は、式年遷宮の啓発活動と絵馬に綴られた全国の人から寄せられた思いを伊勢神宮に奉納することを目的に、北海道から鹿児島までの若手神職ら延べ約300人が伊勢街道を3日間かけて歩くもの。

 伊勢街道は、東海道から分岐する日永の追分(現四日市市)をスタート地点として伊勢湾岸沿いを南下し、白子、津、松阪、斎宮、伊勢神宮外宮と進み、古市街道を通り内宮を目指すコースで約18里(72キロ)の道のり。

 同事業を企画した同協議会遷宮委員会委員長の南坊城光興さんは「伊勢に近づくにつれ『ご苦労様』と声をかけて下さる方が多くなり、参道沿いに住む人たちの心の中に無意識に伊勢神宮の存在があるのだと感じた。参加者は全国から寄せられた思いを伊勢神宮に奉納するという純粋な気持ちで参加し、大勢で同じ目的のために行動したことで会の団結力向上にもつながった」と振り返る。

 「今回は、江戸時代にお伊勢参りに参加した人の思いを体感しようと菅笠(すげがさ)を被り、柄杓(ひしゃく)を持って街道を歩いた。道中アイスクリームや冷水の施行(せぎょう)を受け、柄杓を提げて参拝した意味も理解することができた。2013年(平成25年)の式年遷宮の成功を願い、今後も遷宮の啓発につながる活動を行っていきたい」(南坊城さん)と意欲をみせる。

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