プレスリリース

美術鑑賞で“観る・聴く・問う”力を磨く『経営支援者育成プログラム』を開発。中小企業庁の伴走支援で重視される「対話と傾聴」を実践へ

リリース発行企業:株式会社Aizak

情報提供:




株式会社Aizakは、経営支援者に必要な「観る・聴く・問う」力を育てる「Dialogue Leaders(R) Advisor Program」を開発しました。
本プログラムは、Aizakが企業のリーダー育成・組織開発で展開してきた「Dialogue Leaders(R)」の実践を、経営支援者向けに再設計したものです。
専門知識や解決策を一方的に提供するだけでなく、経営者との対話を通じて本質的な課題や次の一歩をともに考える「対話型支援者」の育成を目指します。

1. なぜ、経営支援者が美術作品を観るのか

自分の「見方」に気づくためのトレーニング
経営課題が多様化する中では、専門知識や既存のフレームワークを当てはめるだけでは、本質的な課題を捉えきれない場面があります。特に、人や組織、事業承継などに関わる課題では、経営者自身が課題に気づき、腹落ちし、「自分が取り組む課題」として捉えることが、次の行動につながります。

そのためAizakでは、支援者が一方的に答えを示すのではなく、経営者とともに状況を観て、聴き、問いながら、本質的な課題を捉え直していく「対話型経営支援」を重視しています。

同じ時間、同じ経営者から話を聞いても、支援者によって状況の捉え方や着目する点は異なります。
その違いは、どこに課題を見出すか、どのような支援策を考えるかにも影響します。
支援者自身も、これまでの経験や専門知識、価値観を通して目の前の状況を解釈しています。
だからこそ、まず自分が「何を見て、どのように意味づけているのか」に気づくことが重要です。
「Dialogue Leaders(R) Advisor Program」は、美術鑑賞から始まる
本プログラムでは、美術作品を介した対話に、Visual Thinking Strategies(VTS)の考え方を取り入れています。VTSは、美的発達研究を行ったアビゲイル・ハウゼンと、当時ニューヨーク近代美術館(MoMA)の教育部門を率いていたフィリップ・ヤノウィンによって開発された、問いを通じて観察・思考・対話を深める手法です。
同じ作品を見ても、人によって注目する場所や受け取り方は異なります。作品について対話することで、自分が何を見て、どのように意味づけているのか、そして自分とは異なる見方があることに気づきます。
Aizakでは、この体験を、事実と解釈を分けて「観る」力を磨くトレーニングとして位置づけています。「観る」から「聴く」、そして「問う」へ。その力を経営支援につなげ、経営者とともに本質的な課題と次の一歩を考える「対話型支援者」の育成を目指します。

2. 満足度高評価。全員が「今後の経営支援業務に活かせる」と回答

2026年9月・10月、三重県内の商工会議所において、経営指導員を中心とする職員を対象に、「『観る・聴く・問う』で本質課題を発見する 経営支援力向上研修」を実施しました。
各回の研修受講後アンケートでは、次の結果となりました。



第1回|「観る・聴く」(9月17日)
研修満足度 100%
回答者10名全員が、研修全体について「非常に満足」または「満足」と回答しました。

「今後の経営支援業務に活かせる」90%
回答者10名のうち9名が、「非常にそう思う」または「そう思う」と回答。
研修受講時点で経営支援業務に従事していた9名に限ると、全員が「非常にそう思う」または「そう思う」と回答しました。

自由記述では、
- 「これまでの傾聴以上の能力を得ることができた。」
- 「聞き取り方を固定していたが、柔軟に対応するべきだと思った。」
- 「対話の重要性がよくわかった。」
- 「実践形式で、自分で気づきを得ることができるのが良かった。」
といった声が寄せられました。
※個人の感想です。

第2回|「聴く・問う」(10月8日)
研修満足度 100%
回答者9名全員が、研修全体について「非常に満足」または「満足」と回答しました。

「今後の経営支援業務に活かせる」100%
回答者9名全員が、「非常にそう思う」または「そう思う」と回答しました。

自由記述では、
- 「問いの仕方によって、相手の行動・思考を変えられる可能性があることに驚いた。自発的に行動させるような問いかけを心がけたい。」
- 「問いの具体例を状況に応じて複数用意していただいたため、実際の支援のときに実現可能性が高まった。想像しやすく、活用しようという気持ちが高まった。」
- 「実践型の研修であったため、とてもよくわかることが多くあった。」
といった声が寄せられました。
※個人の感想です。

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【調査概要】
調査主体:株式会社Aizak
調査対象:商工会議所で実施した研修の受講者(経営指導員を中心とする職員)
受講者の経営支援従事歴:0年〜6年
調査日:2026年9月17日、10月8日
調査方法:各回の研修受講後に実施した無記名アンケート(5段階選択式・自由回答)
有効回答数:第1回10名、第2回9名
※同一研修シリーズのため、回答者には重複があります。
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3. Dialogue Leaders(R) Advisor Program 概要

経営支援者に必要な「観る・聴く・問う」力を、体験と実践を通じて段階的に身につける、全3回を基本構成とするプログラムです。対象となる支援機関や参加者の経験、課題に応じて、演習内容や各回の重点を個別に設計します。
また、各回の間には、実際の相談・面談で学びを試す実践課題を設け、次回にその経験を共有することで、研修での学びを日々の経営支援へとつなげます。



- 時間:各回3時間
- 推奨人数:15名まで
- 対象:商工会、商工会議所、金融機関、士業団体他
- 実施形式:対面
- プログラム内容

第1回|観る・聴く
美術鑑賞や体験型ワークを通じて、自分の見方や解釈の癖に気づき、事実と解釈を分けて捉える力を磨きます。同じものを見ても人によって見え方が異なることを体験し、対話型支援者として、相手とともに状況を「観る」関わり方の土台をつくります。

第2回|聴く・問う
実際の対話ワークを通じて、聴き手の関わり方によって、相手の話しやすさや思考の深まりがどのように変わるのかを体験します。言葉だけでなく、その背景にある思いや感情にも意識を向け、相手が安心して話し続けられる「聴く」力を磨きます。さらに、問いを通じて、経営者の現在地やありたい姿、課題、次の一歩をともに整理する力を磨きます。

第3回|総合演習
実際の経営相談を想定した事例ケースを用いたグループ演習を通じて、「観る・聴く・問う」を統合し、本質的な課題を整理します。対話から得た情報を、経営計画の骨子へとつなげる実践力を養います。
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4. Dialogue Leaders(R) Advisor Program 3つの特徴

1|体験と現場実践を往復する
本プログラムでは、支援者自身が「観る・聴く・問う」を知識として理解するだけでなく、自ら体験し、腹落ちすることを大切にしています。
対話型経営支援で目指すのは、支援者が答えを与えることではなく、経営者自身が対話を通じて気づき、納得し、自分ごととして次の行動を選べる状態です。
だからこそ、研修そのものも一方的な知識提供ではなく、美術鑑賞や対話、聴き方のワークなどの体験型トレーニングを中心に構成しています。
「体験する → 試す → 振り返る → 共有する」というサイクルを通じて、支援者自身の腹落ちを、現場で使える力へとつなげます。
2|認定経営革新等支援機関としての経営支援実務をもとに開発
株式会社Aizakは、国の認定を受けた認定経営革新等支援機関です。本プログラムは、中小企業診断士として経営改善支援や事業計画策定支援など、実際の中小企業支援に携わる中で得た経験をもとに企画・設計しています。
研修では、実際の経営相談をもとにした事例やケースを取り上げ、経営者の言葉から何を捉え、何を聴き、どのような問いを重ねるのかを考えます。
3|プロフェッショナルコーチングを経営支援に応用
国際コーチング連盟(ICF)認定PCCとして培った傾聴や問いかけのスキルを、経営支援に応用しています。支援者が答えを一方的に提示するのではなく、経営者の言葉に耳を傾け、問いを重ねながら、経営者自身の考えを引き出す関わり方を身につけます。
さらに、研修後も実際の相談場面で活用できるよう、現在地・ありたい姿・強み・課題・実行計画など、場面に応じて使える約40の「問い」の例を提供します。

5. プログラム開発の背景

経営支援の現場で高まる、「対話する力」の重要性
中小企業・小規模事業者にとって、金融機関や商工会・商工会議所、士業などの支援機関は、身近な経営支援の担い手です。
中小企業庁「2025年版 小規模企業白書」では、2023年と比較して2024年に、「相談される経営課題の件数が増加した」と回答した支援機関は46.9%、「相談される経営課題の種類が増加した」と回答した支援機関は42.8%となっており、経営支援の現場で相談内容が広がっていることが示されています。




「対話と傾聴」が重視される一方、具体的な実践手法には課題
こうした中、中小企業庁が推進する「経営力再構築伴走支援」では、経営者との「対話と傾聴」を通じて、本質的な経営課題への気づきや腹落ちを促し、企業の自己変革・自走化につなげる支援が重視されています。
一方、2025年に中小企業庁が「経営力再構築伴走支援ガイドライン補足資料」を公表した際には、「対話と傾聴」を重ねる支援がクローズアップされる中で、時間をかけて支援することへのハードルの高さや、具体的な手法を十分に紹介できていないことが課題として挙げられています。

出所・参考資料
・中小企業庁「2025年版 小規模企業白書」
・中小企業庁「経営力再構築伴走支援ガイドライン」
・中小企業庁「経営力再構築伴走支援ガイドライン補足資料」(2025年)
・中小企業庁「『経営力再構築伴走支援ガイドライン補足資料』を作成しました」(2025年2月7日)

6. 開発者コメント・プロフィール

株式会社Aizak 代表取締役
右堂 裕子
中小企業診断士/国際コーチング連盟 認定 Professional Certified Coach(PCC)

開発者コメント
私自身、中小企業診断士として経営改善支援に携わる中で、「若手の支援者を同席させたい」と言っていただく機会が増えてきました。
若手支援者が同席する際には、できる限り主体的に対話へ参加してもらえるよう、場づくりを意識しています。一方で、経営者が考えている沈黙の時間に不安を感じ、支援者側から答えや助言を差し出してしまう場面もあります。
もちろん、専門家として情報や選択肢を示すことが必要な場面もあります。
しかし、すぐに答えを渡すことは、ときに経営者自身が考えを整理し、
自分なりの答えにたどり着く時間を奪ってしまうことにもなります。
何を伝えるかだけではなく、どこで待つのか。何を問い、どのように聴くのか。
そうした支援のプロセスそのものを次の支援者へ伝えたい。
その思いが、「Dialogue Leaders(R) Advisor Program」を開発した原点です。
開発者プロフィール
国費留学生として北京師範大学に留学し、教育思想に触れる。その後、株式会社豊田自動織機にて、人材育成、M&A後の組織統合支援、経営管理などに従事。現在は、企業向けの人材育成・組織開発、リーダー育成、コーチングを中心に、中小企業の経営改善支援にも携わる。
また、美術館でアートコミュニケーターを務めた経験を活かし、アートを対話の媒介として取り入れた独自メソッド「Dialogue Leaders(R)」を展開。「問いと対話」を軸に、リーダー育成や組織開発を行っている。

7. 今後の展開

商工会・商工会議所、金融機関、信用保証協会など、支援機関ごとの業務内容や参加者の経験、課題に応じて、演習内容を個別にアレンジしながら、中小企業・小規模事業者の経営相談に携わる支援機関への展開を目指します。
Aizakは、「観る・聴く・問う」を通じて経営者と本質的な課題や次の一歩を考える「対話型支援者」を増やし、地域の中小企業支援の質向上に貢献していきます。
株式会社Aizak
株式会社Aizakは、「問い」と「対話」を軸に、個人と組織の可能性を引き出す 対話型の組織開発・人材育成を専門とする会社です。 対話を通じて、思考の前提や関係性に働きかけ、意思決定や行動の質そのものを変えていくことを重視しています。 美術鑑賞を取り入れた対話プログラムや、国際コーチング連盟(ICF)PCC資格を有するコーチによる対話設計を通じて、組織に内在する気づきと変化を引き出します。

会社名: 株式会社Aizak
所在地: 愛知県名古屋市中村区名駅3-4-10 アルティメイト名駅1st 2階
事業内容: 組織開発、人材育成、経営支援、研修・コーチング
Webサイト: https://aizak.jp/
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