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高級魚クエやアンコウ使ったランチ、「漁師も鮮度にびっくり」三重県多気町の山奥で

高級魚クエやアンコウ使ったランチ、「漁師も鮮度にびっくり」三重県多気町の山奥で
(写真は市川海老蔵似の土山店長が持つマグロのカブト揚げ定食限定1セット)

高級魚クエやアンコウ使ったランチ、「漁師も鮮度にびっくり」三重県多気町の山奥で (写真は市川海老蔵似の土山店長が持つマグロのカブト揚げ定食限定1セット)

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 大台山系の山々を望む三重県の山間部、旧勢和村にある居酒屋「八右衛門(はちえもん)」(多気郡多気町、TEL 0598-49-4341)で提供する魚が、漁師もびっくりするほど鮮度が良く種類も豊富だと人気を集めている。

【その他の画像】「生きたアンコウは見たことがないから」と店頭の水槽に

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 774年光仁天皇の勅願により空海の師・勤操大徳(ごんそうだいとく)によって開創されたという丹生山神宮寺(同)、通称「丹生大師(にうだいし)」の近くにある同店。今年の11月で9周年を迎える。

 提供する鮮魚は紀伊長島と志摩から毎日直送されてくる天然ものだけを使用する。店長の土山泰道さんは「5年前から魚にこだわっている。人との出会いから新鮮でなかなか手に入らない魚が入るようになった。近くの漁師がその魚を食べてびっくりする。こんな山奥でどうして?と不思議がる客も多い」と話す。

 これまで提供してきた魚介類は、クエ、アンコウ、メイチダイ、マダイ、ヒラメ、カツオ、カワハギ、マトウダイ、ワニゴチ、マゴチ、ムツ、ノドグロ、ハコエビ、ウチワエビ…。土山さんは「ホウボウのウキブクロまでを提供する店はそうないと思う。コバンザメはとてもおいしい。アンコウのホルモンは、アンコウで有名な茨城県の人が来た時に『地元でも食べたことがない』と喜んでくれた。今はアンコウがおすすめ」と自信を見せる。

 メニューは、昼の部「日替わりおすすめ定食」の「アンコウのホルモン焼き定食」(1,600円)、「マグロのかぶと揚げ定食」(1,680円)、「マグロ刺し身定食」(1,800円)など。そのほか通常の定食「カニクリームコロッケ定食」(900円)、「鶏の空揚げ定食」(850円)、「天ぷらうどん定食」(900円)など。夜の部は、「お刺し身3種盛り合わせ」(1,550円)、「アカハタマスの姿造り」(1,680円)、「マンボウの空揚げ」(980円)、「アンコウの空揚げ」(1,600円)など1品料理が中心。

 「会津若松・宮泉銘醸の『寫樂(しゃらく)』や地元三重県伊賀の木屋正酒造の『而今(じこん)』などなかなか手に入らない日本酒も多く取り揃えている。漫画『もやしもん』で人気を集めた高垣酒造の『龍神丸』も杜氏の高垣淳一さんが亡くなるまでは置いていた」と土山さん。「こんな山奥の小さな店で鮮度のいい魚となかなか飲むことができない日本酒に出会えるなんて…と言っていただくことから、客と会話が弾むことが何より嬉しい」とも。

 土山さんは「魚が無くなり次第早く店を閉めることがある。当日どんな魚が入るかわからないので、希望の魚があるか事前に連絡いただければ有り難い。コース料理、鍋、煮付け料理は要予約」と注意を促す。

 営業時間は11時45分~14時30分、17時30分~22時。

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