三重県内のスローフード店80軒を紹介-伊勢の「月兎舎」

三重県内のスローフード店80軒を紹介する食のガイドブック「スローフード三重」発行は月兎舎。

三重県内のスローフード店80軒を紹介する食のガイドブック「スローフード三重」発行は月兎舎。

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 三重の季刊ローカル誌「NAGI凪(なぎ)」を発行する「月兎舎(げっとしゃ)」(伊勢市馬瀬町、TEL 0596-35-0556)は昨年12月、県内のスローフード店80軒を紹介する食のガイドブック「スローフード三重」を出版した。

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 同書は、「NAGI」1号~31号までの約8年間の取材を通して、同社の独自の視点で「(料理が)スローに作られている」と認定する店舗を紹介。「なるべく近くで採れた食材をベースにしている」「おいしい」「作り手が誠実で、意欲と情熱が感じられる」「地域の自然環境を生かしている(伝統的な製法に基づいている)」「農薬や化学肥料、食品添加物を使用していないか、極力控えている」「量より質が大切と考えている」の6項目を満たした県内の80軒をピックアップした。

 広域伊勢志摩圏からは、農村料理「まめや」(多気町)、菜食自然食「喜心」(伊勢市)、志摩の郷土料理「ニュー奥しま」(志摩市)、蕎麦切り「才屋」(伊勢市)、県産小麦の無添加田舎パン「天使のひるねパン工房」(南伊勢町)、水産加工「浜与本店」(鳥羽市)など、20軒以上が紹介されている。

 同誌・坂編集長は「伊勢志摩エリアは、農水産物が豊富な地域なので他の地域に比べると『素材で勝負』な店が多いように思う。中勢・北勢エリアは、おいしい食材を『見せる』工夫がなされていてお洒落な店が多い」と話す。

 「スローフード運動は、イタリアの小さな街から食のグローバル化に対する反骨精神を元に始まった。20世紀はグルメ志向の『食べ歩き』の時代。これからは『地域で採れたものを地域で食する』時代。作り手の顔が見える21世紀型の『食』を本書で見直していただければ」(坂編集長)とも。

 仕様はA5版横長オールカラー120ページ、価格は1,000円。県内の主要書店、道の駅、本書掲載店などで販売している。

三重県内の「懐かしの昭和」を特集-「NAGI」冬号(伊勢志摩経済新聞)伊勢のそば店「才屋」、地元客増加-新そばが拍車(伊勢志摩経済新聞)NAGI@月兎舎

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