俳優で映画監督のクリント・イーストウッドさんの長男でジャズベーシストのカイル・イーストウッドさんらが出演する「伊勢志摩ジャズフェスティバル」が10月22日、志摩観光ホテル(志摩市阿児町)で開かれた。
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今回で3回目となる同フェスは、2019年に初めて開催し、毎年の開催を計画していたが、その後すぐコロナ禍となり、2回目の開催が昨年7月となった。協力=ブルーノート・ジャパン(東京都港区)。
主催者のひとりでジャズピアニストのマサコ・西嶋さんは「美しい自然、格別においしい食、そして心に残る音楽があれば、どんなに人はつながれるだろうという思いで開催している。私はアメリア西海岸のモントレー地方に例え、日本のペブルビーチと呼んでいる。今回、そのモントレー地方出身の世界的ベーシストのカイル・イーストウッドさんをお招きすることができた」とあいさつした。
カイル・イーストウッドさんがベース、アンドリュー・マコーマックさんがピアノ、クエンティン・コリンズさんがトランペット、ブランドン・アレンさんがサックス、クリス・ハイギンボトムさんがドラムを担当。映画音楽を中心に、クリント・イーストウッドさん主演映画「硫黄島からの手紙」や「ニューシネマパラダイス」「ダーティーハリー」などの主題歌をジャズアレンジした全10曲を演奏。
西嶋さんは「メンバーと昼食をご一緒した時『この土地は生まれ育ったアメリカ西海岸モントレー・カーメルに似ている』とカイル・イーストウッドさんが言ってくれた。実は、カイルさんのウッドベースのネックが(輸送中に)折れて、演奏できないかもしれない状況になったが急きょ、地元ベーシストのウッドベースを借りることができ、ことなきを得たというハプニングがあった。カイルさんもSNSでそのことを配信している。地元ミュージシャン同士の連携と絆の物語が舞台裏で繰り広げられていた。ジャズならではのセッション的な一面を感じる一日となった」と話す。
西嶋さんは「ブルーノートとのコラボは世界的にも希少価値が高く、また一つステージをアップすることができたと思う。文化貢献が企業発展、さらには地域発展を生むと信じている。さらに行政や民間も一体となって展開していくことができれば。賢島をもっともっとスイングさせていきたい」と意気込む。