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リタイアして「クラインガルテン」構想、日本一の清流「宮川」のほとりで
(2010年08月23日)
全国一級河川水質検査で4年連続全国1位の実績を誇り、日本一の清流といわれる宮川のほとりに「クラインガルテン」と呼ばれる市民農園を中心としたまちを作ろうと、リタイアして永住した男性が孤軍奮闘を続けている。
5年前にリタイアして宮川のほとり多気郡大台町に永住したのは、京都で20年住宅関連の仕事をしてきた岐阜県出身の佐古紳さん(62)。「自宅の建築を依頼した建設会社の社長と意気投合し話しているうちに、あれよあれよと『クラインガルテン』構想にまで発展していった(笑)。これまでの自分のやってきた仕事のノウハウを生かし、地域のためになればと思い、さらに自分たちがここに永住を決めるまでの手続きや経験などが、ほかの永住希望者のためになればと思い、滞在型市民農園『クラインガルテン宮川』を分譲販売することになった」(佐古さん)と説明する。
「永住してから1年間は自宅2階部分を妻と二人で作っていた。その後、韓国の女子大に1カ月勉強しに行った。趣味の釣りや家庭菜園も十分楽しんだ。『365日ホリデー生活』だったが、動いていないといけない性分のようで、いつの間にかまた『仕事』を始めてしまった」と「ロハスサンエイ」(同江馬、TEL 0598-76-1684)という名の株式会社を建築会社社長と一緒に立ち上げた佐古さん。
「クラインガルテン(Kleingarten)」とは、19世紀半ばのドイツで都市生活者に健康回復と身近な自然を提供することを目的に始まった運動。ドイツ語で「klein=小さい、Garten=庭」の意味。日本では「(簡易型宿泊施設つき)市民農園」と訳され、今日の農業ブームに乗り親しまれる言葉になりつつある。年間50~60万円の賃借料を支払い、野菜や果物などを育てたりしながら田舎暮らしを楽しむことを目的に、自治体などがまちおこしの一環で手掛けたりしている。
佐古さんが手掛ける「クラインガルテン」は、賃借契約で利用する人たちから制約があり自由度が利かないなどの不満を聞き、それらの不満を解消するために発案された。「利用者の年間の賃借料を考えると、分譲型の方が安上がりになると思う。さらに農園をするために必要な水は、宮川の支流・薗川の水を引き込んでいるため無料で使い放題。将来は、地元の人たちも一緒になったクラインガルテンをテーマにしたコミュニティーを作りたい」と意欲をみせる。
今年5月に建物を建て、実兄と野菜づくりを楽しみながらカフェ「ひだまり」(同薗、TEL 090-5968-3251)をオープンさせたオーナーの染川きみさんは「ここ(カフェ)には地元の人たちがたくさん集まってくれる。新しく来る人たちと野菜づくりや地域のことを話し合いながら地元の人たちと仲良く楽しいひと時を過ごしたい」と期待を寄せる。
【関連画像】宮川のほとりにできる自然豊かな環境の「クラインガルテン宮川」「ワサビの花」満開、日本一の清流「宮川」で(伊勢志摩経済新聞)本格フレンチで「ジビエ料理」に-奥伊勢フォレストピア(伊勢志摩経済新聞)「スーパードライを飲むと宮川がきれいに?」(伊勢志摩経済新聞)滞在型市民農園 クラインガルテン宮川
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