陸上自衛隊航空学校・明野駐屯地(伊勢市小俣町)の初訓練となるヘリコプター13機(隊員35人)による恒例の年頭編隊飛行が1月6日、伊勢市、明和町、鳥羽市の上空で行われた。
新年の訓練開始日となるこの日、航空学校の教官ら約200人が訓練開始式に整列し、1年の安全祈願を行った。
昨年12月20日付けで着任したばかりの陸上自衛隊航空学校長兼明野駐屯地司令・陸将補の田尻祐介さんは「昨年は熊本地震に伴う災害派遣や伊勢志摩サミット支援など、たいへんご苦労であった。来年度は陸上自衛隊の大改革が行われる。今年はその準備を完成させなければならない。V-22(オスプレイ)や新多用途ヘリコプターの導入準備を加速させるなど挑戦の年となる。常に陸上航空の先頭を走り続ける航空学校を目指し、誇りと一眼の思いを持って安全を確保し一層精進することを誓い、これから行われる年頭編隊飛行訓練をその第一歩とすることを要望する。気を引き締めていこう」と隊員らに檄(げき)を飛ばした。
編隊飛行は、TH-480B(エンストロム)4機、対戦車ヘリコプターAH-1S(コブラ)3機、戦闘ヘリコプターAH-64D(アパッチ)1機、多用途ヘリコプターUH-1(ヒューイ)1機、UH-60JA(ブラックホーク)3機、輸送ヘリコプターCH-47JA(チヌーク)1機の計13機、2編隊。
快晴で風もなく穏やかな天気になったこの日、ヘリコプターを操縦するパイロットたちは、高度2000フィート(約600メートル)上空を時速約150キロで明和町から鳥羽市までの往復約70キロ(約30分間)、一糸乱れぬ編隊飛行を行った。