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志摩市の天ぷら専門店「とばり」が移転 店主はミシュラン連続星獲得店の元料理長

志摩市の天ぷら専門店「とばり」が移転 店主はミシュラン連続星獲得店の元料理長

志摩市の天ぷら専門店「とばり」が移転 店主はミシュラン連続星獲得店の元料理長

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 天ぷら専門店「とばり」(TEL 0599-77-3864)が5月1日、志摩市阿児町の市後浜(いちごはま)の海岸近くから同市阿児町鵜方に移転しリニューアルオープンした。

【その他の画像】志摩市の天ぷら専門店「とばり」の新店舗

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 1850年創業の老舗(しにせ)天ぷら専門店「一宝(いっぽう)」(大阪市)で長年総料理長を務めミシュラン1つ星を5年連続獲得した戸張雅仁さんが店主を務める同店。戸張さんは「前店はビーチのすぐそばで抜群のロケーションだったが、近鉄鵜方駅から離れ、お客様からも『少し遠く気軽に来ることができない』と言われていたので、中心市街地の鵜方に移転した」と明かす。

 2017(平成29)年にオープンした前店は県内外から客が集まる人気店。2018年8月に志摩市で開催された「第16回日ASEAN(アセアン)次官級交通政策会合」の最終日には外務省からの委託で食事を提供した実績を持つ。

 新店舗の席数は、カウンター席7席、テーブル席4卓14席の計21席。カウンター机はヒノキの1枚板を使う。このほか、全国建具展示会で内閣総理大臣賞を受けた小堀木工所(志摩市浜島)が製作した日本の伝統工芸の一つ「組子細工」の照明が店内を彩る。換気扇は店内が油臭くならないよう天ぷら鍋のすぐ近くから吸気するタイプを採用したという。

 戸張さんは辻調理師専門学校(大阪市)卒業後、会席料理店に10年間務め、その後の天ぷら料理職人歴は23年。戸張さんは「2年近く志摩で天ぷらを揚げさせていただいたが、大阪では考えられないような食材の鮮度と仕入れ値に驚いた。アンコウ、タカアシガニ、マトウダイなどおいしいものばかり。志摩産食材を使った料理を食べていただき、日本食の素晴らしさを世界に発信したい」と意気込む。

 メニューは、車エビ、アワビ、キス、ハモ、フカヒレなどの天ぷら13種に、先付け、刺し身、天茶か天丼、デザートを付けたコース(1人=8,640円、要予約)をはじめ、脱皮したばかりで殻の柔らかい伊勢エビ、松阪牛のヒレ肉の天ぷらなどが付くコース(1人=2万1,600円、要予約)、アナゴ、エビ、水揚げされたばかりの近海魚2種、野菜4種の天ぷらを載せた天丼(塩・タレ味)にみそ汁と漬物を付けた限定ランチ(1人=1,500円)など。ドリンクメニューは、生ビール(860円)、日本酒(八兵衛、義左衛門、作、颯、鉾杉、三重錦)(300ミリリットル=1620円)などをそろえる。

 戸張さんは「志摩の特産品で全国シェア1位のアオサを揚げた天ぷらの上に生ウニとすり下ろしたワサビを載せた一品は志摩ならではのメニューにバージョンアップさせた。20人位までの団体のご予約もお受けできるので、ぜひともご利用いただければ」と呼び掛ける。

 営業時間は、11時30分~14時(ラストオーダー)、17時30分~20時30分(同)。火曜定休。

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