伊勢志摩発祥のたい焼きチェーン「わらしべ」(度会郡玉城町、TEL 0596-58-3166)が7月2日、新メニュー「たいやき屋さんのアイス」の販売を始めた。
【その他の画像】たい焼きチェーン「わらしべ」のアイスクリーム
同社は、2009(平成21)年12月、たい焼き専門店として玉城町に第1号店を出店。三重県産の小麦「あやひかり」と北海道産のてんさい糖と小豆で炊いたあんで作るつぶあんたい焼きのほか、プリン味やカレー味のたい焼き、あんの入っていない「あんなしたい焼き」などが人気を集めている。
たい焼きの需要が減少する夏季シーズンには「ひえひえたい焼き」や「ぱんだかき氷」「たい焼きまるごとパフェ」などを販売する。現在、直営店1店と、県内11店、愛知県4店、奈良県1店、岐阜県1店の計17店のフランチャイズ展開しており、今年4月から新業態のライセンス事業「伊勢わらしべ」の第1号店として長野県に1店「たいやきカフェLyNa」がオープンした。
新商品開発のきっかけについて、同社常務の山口奈緒美さんは「長野県下伊那郡根羽(ねば)村でレストランや物販、体験施設などを展開する『ネバーランド』で販売するアイスクリームと出合ったこと。そのアイスクリームが非常においしく、詳しく聞くと搾乳から2時間以内に製造するしぼりたての生乳100%を使ったものだったこと。こんなにおいしいアイスクリームならたい焼きと合わせればもっとおいしい商品ができると思い、たい焼き屋ならではのアイスクリームに仕上げた」と話す。
同商品は、根羽村のアイスクリームに「あんなしたい焼き」と冷凍したつぶあんを混ぜ、アイスブレンダーにかけて、注文を受けてから客の目の前でコーンに入れて提供する。フレーバーは、「わらしべたいやき(つぶあんたいやき)」「伊勢茶」「信州ミルク」「いちごたいやき」「チョコ」の5種類。
山口さんは「目の前でたい焼きを粗びきのミンチ状にしてコーンの上にブレンドする。試食と改良を繰り返し、本当においしいものが完成した。7月3日の『ソフトクリームの日』に間に合い、販売を始めることができた。これからたくさんのお客さまに食べていただけることを楽しみにしている」と話す。
価格は360円。本店(玉城町)、松阪店、飯高駅前店(以上松阪市)、鈴鹿店(鈴鹿市)、伊賀上野店(伊賀市)、瀬戸店(愛知県瀬戸市)の6店で販売する。
本店の営業時間は10時~17時30分。