海産物販売や飲食店運営などを手掛ける「鈴木水産」(度会郡度会町、TEL0596-62-1818)が6月2日、度会本店を度会町大野木から同町葛原に移転し、新店舗での営業を始めて1カ月がたった。
同社は、海産物の卸売業のほか、「鈴木水産」度会本店、「グルメ回転寿司 鈴木水産」鈴鹿店、明和店、海産物の販売などを行う「鈴木水産」外宮(げくう)店、内宮(ないくう)店を運営する。
旧度会本店は、水槽で泳ぐアジをその場でさばく刺し身定食など新鮮な魚介類を使った料理が人気の飲食店で、水質日本一の清流で知られる宮川の近くに建っていたが、豪雨の度に冠水被害に遭い、高台への店舗移転を3年以上前から計画していた。
新店舗は、鮮魚販売スペース、水産加工品や土産物販売スペース、飲食スペースで構成し、店舗面積は約150坪、飲食スペースは店内に60席、テラスに20席を備え、駐車場は約100台を収容する。
飲食スペースでは、20年以上提供し続ける人気ナンバーワンの「おまかせ定食」(1,100円)、「おまかせデラックス定食」(1,610円)をはじめ、「刺身定食」(1,010円)、「あじ姿造り定食」(910円)、「あじあじ定食」(1,010円)などの定食、「焼きかき2個」(370円)、「焼きさざえ2個」「焼貝三種盛り」(以上600円)、「あわびフライ」(530円)、刺し身の「あじ姿造り」(610円)、「まぐろ造り」「真鯛造り」(以上720円)などを用意する。
新たに、鳥羽市にあった「タラサ志摩ホテル&リゾート」のメインダイニング「ルミエール」で25年間厨房に立ち、総料理長を務めた小井土浩巳さんが同社の洋食部門を担当することになり、同ホテルの人気メニューだったカレーライスを復刻しメニューに加えた。
小井土さんは「20種類以上の食材を使い、いちからブイヨンを作り、10種類以上のスパイスを加え、ソースを裏ごしせず野菜のつぶつぶ感を残し、素材のうまみと持ち味を存分に生かした。今後はカレー以外のメニュー開発にも取り組み、デリ(洋食総菜)を充実させ、販売していきたい」と話す。
小井土さんのオリジナルカレーは「海の幸カレー」(1,390円)、「玉城豚カレー」(1,200円)の2種類。
営業時間は9時~21時、飲食店は11時~20時。水曜定休。