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志摩のイラストレーター・シャンティーさん30年間の軌跡 伊勢市二見町・賓日館で

志摩のイラストレーター・シャンティーさん30年間の軌跡 伊勢市二見町・賓日館で
(撮影=岩咲滋雨)

志摩のイラストレーター・シャンティーさん30年間の軌跡 伊勢市二見町・賓日館で (撮影=岩咲滋雨)

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 伊勢市出身志摩市在住のイラストレーター・シャンティーさんの作品を集めた「イラストレーション展」が現在、「賓日館(ひんじつかん)」(伊勢市二見町)で開催されている。

【その他の画像】シャンティーさんのイラストレーション展

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 シャンティーさんは、「ゼロ」(度会郡玉城町)が発行する三重のタウン誌「月刊Simple(シンプル)」の編集スタッフとして約2年間勤務。1989(平成元)年、結婚を機に同社を退職し、志摩市阿児町立神(たてがみ)に移住。志摩市をベースにイラストレーターとして独立し、同誌の表紙デザインを2年間手掛けるほか、多くの出版物の挿絵や、商品のパッケージデザインなどイラスト、デザインなどさまざまな仕事をこなす。

 1887(明治20)年に建造された同館は、伊勢神宮の賓客の休憩・宿泊施設として神宮の崇敬団体・財団法人神苑会によって藤堂藩の砲台跡の約1000坪の敷地に建設。「賓客の泊まる日の昇る館」という意味を込めて、神苑会総裁であった有栖川宮熾仁親王により「賓日館」と命名される。後の大正天皇(明宮嘉仁親王)は1981(明治24)年7月29日から8月20日までの期間宿泊。2010(平成22)年に国の重要文化財の指定を受ける。

 同展では、シャンティーさんがこれまで描いてきたイラストの原画や印刷物、商品のパッケージ、ロゴマークなど30年間の作品を展示。イラストを印刷し額に入れた作品約140種類やポストカード400種類の展示販売も行う。

 シャンティーさんは「30年はあっという間だったが、実際にこれまでお仕事で描いた作品なども展示したので、自分でもこんなにあるのかと驚いた。絵を描くことは今でも好きで、今回額に入れた作品は何を描こうと決めたものは無く、なんとなく何も考えずに描いたもの。反対に何を描こうかと考えて描くと、描けない。その時に感じたものが絵になり、言葉になっているので自分でも後で見るとこんなこと思ったのかなと不思議な感覚になる。作品を見て共感していただくのがうれしい。気軽に足を運んでいただければ」と呼び掛ける。

 開館時間は9時~16時30分、火曜休館(祝日の場合は翌日休)。入館料は、大人=310円、小中高生=150円。11月22日まで。

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