ビュッフェレストラン「クロフネファーム」(伊勢市小木町、TEL 0120-81-9620)が新型コロナウイルス感染症のまん延拡大の影響を受け、焼き芋スイーツショップ「kirin no tamago(キリンのタマゴ)」に業態変換して3カ月がたつ。
【その他の画像】キリンのタマゴの店名の元になったキリン型のオーブン
障がいを持つ人たちが雇用契約を結んで就労訓練を受ける就労継続支援A型施設事業所として2016(平成28)年12月にオープンした「クロフネファーム」。さまざまな障がいを持つ人たちが飲食店を運営できるようにと、地元野菜中心のメニューが毎日70~80種類並ぶビュッフェスタイルで料理を提供し、ランチ時には行列ができる人気店となっていた。
一方で、国の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が新型コロナウイルス感染拡大を抑制する対策として、ビュッフェスタイルでの料理の提供が感染拡大につながる可能性があると見解を示したことを受けて昨年3月、ビュッフェスタイルを中止し、セットメニューやテイクアウトメニューの提供に切り替えたが運営は厳しく、業態変換を決断。就労継続支援A型施設事業所からB型に変更、レストラン「クロフネファーム」は一旦休業し、今年6月1日、サツマイモの品種「紅はるか」の焼き芋や焼き芋関連スイーツの販売店として再スタートを切った。
同店社長の案浦豊土(あんのうらとよと)さんは「コロナの影響で試行錯誤しながら営業を続けてきたが、事業形態を大きく変更。雇用契約を結び給料を支払う就労継続支援A型施設事業所を通所して授産的な活動を行ってもらい工賃を支払うB型に変更し、比較的単純な作業で済むように焼き芋の販売に挑戦した」と説明する。
メニューは、紅はるかの焼き芋「キリンのタマゴ」(Rサイズ=380円、Lサイズ=480円、LLハーフサイズ=350円)、バニラアイスに焼き芋のシロップをかけた「キリンのソフト」(480円)、焼き芋味に仕上げた飲むプリン「キリンのタマゴの飲むプリン」(350円)、焼き芋とミルクのラテ「キリンのラテ」(380円)、平山農園の甘夏、ウメ、自家製ジンジャーなど季節のフルーツを使った自家製酵素ジュース(350円)など。
案浦さんは「店名は、キリンの形をしたペレットストーブ『きりんくん』で焼き芋を仕上げているが、グリルオーブンになっているキリンの胴体・腹の部分に当たる中でで焼き上げて焼き芋を作っているので焼き芋がタマゴのように見えたので、キリンのタマゴにした。『きりんくん』の販売代理店も行っている」と話す。
案浦さんは「長期熟成させた蜜芋の『紅はるか』の焼き芋を初めて食べ、ハチミツをかけたようなおいしさに感動し、自然食品で体にもいいものだと思ったことから焼き芋の販売にシフトした。現在、『焼き芋味のメロンパン』の販売も準備中。メロンは入らないが、『クロフネファーム』同様によろしくお願いしたい」とほほ笑む。
営業時間は11時~19時。月曜定休。