志摩市とエスプールグローカル(東京都千代田区)が11月16日、三重県の立会人の下、企業立地協定締結式を行った。
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昨年12月に設立された同社は、民間企業や自治体のBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング=業務プロセスの一部を外部企業にアウトソーシングする)事業を展開する。秋田県大仙市にBPO業務を集約する「BPOセンター」を開設して以来、現在全国10拠点でBPOセンターを運営する。
この日は、橋爪政吉志摩市長、同社社長執行役員の佐久間雄介さん、一見勝之三重県知事の代理で企業誘致推進課事業環境班班長の稲葉嘉久さんが出席し、雇用創出と、地域産業活性化を図ることについて連携・協力することに合意する協定書を3社間で結んだ。
橋爪市長は「本年度から企業誘致プロジェクトを立ち上げた。今回のような形で協定を結ぶことになり大変ありがたい。志摩市が志摩郡5町と合併してからは初の企業誘致実績となる。今後に大いに期待したい」と話す。
佐久間さんは「地方創生にフォーカスをして、地域の課題は地域で解決するという理念の下、人口3万人から10万人前後の事務職の少ない地域に30人前後のBPOセンターを展開している。すでに電話応対や事務処理業務など全国の自治体との取引があり、BPO業務のノウハウが蓄積している。それらを効率よくマニュアル化し、誰もが働ける環境づくりを目指している」と話す。
全国にBPOセンターの開設を進めている同社は、来年4月の時点で18拠点目となるBPOセンターを市内の商業施設内に開設する予定。30人~50人の雇用を見込む。