伊勢のバイクチーム「AKENO SPEED(アケノスピード)」(伊勢市小俣町)所属の井手翔太選手が4月2日、モビリティリゾートもてぎ(茂木町)で行われた「2023 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦」ST600クラスに出場し優勝した。
4番グリッドからスタートした井手選手はスタートダッシュを決め3番に、2周目で2番に、5周目でトップに出たが、10周目で鈴木光来選手に追い抜かれ再び2番に。14周で再び首位に立ち16周を30分29秒789のタイムでそのままチェッカーフラッグを受けた。昨シーズン鈴鹿最終戦に続き2連覇となる。
井手選手は「今シーズンはシリーズチャンピオンを取る気で、全レース全力で勝ちだけを狙っていく。面白いレースができるよう頑張るので応援してほしい」と話す。
伊勢市出身の稲垣誠さんが監督兼オーナーの同チーム。2015(平成27)年から独立チームとして「全日本ロードレース選手権」のほか、「鈴鹿8時間耐久ロードレース」「アジアロードレース選手権」などのバイクレースに参戦する。
今シーズンは、全日本ロードレース選手権シリーズST600クラスに井手選手、伊達悠太選手、JP250クラスに津田雄飛選手の3人が出場。第1戦、伊達選手はリタイヤ、津田選手は20位だった。
稲垣さんは「開幕戦から良いスタートが切れた。今年は、昨年からST600に集中しチームでチャンピオンを取りにいけるように計画してきた。井手自身もオフシーズンのトレーニングでかなり自分を追い込んだのも結果につながったと思う。シーズンをまたいでいるが2連勝になるので、チーム、スタッフ共にかなり気合が入っている」とほほ笑む。
昨年まで同チーム所属の南本宗一郎選手は今シーズンからヤマハ所属のライダーにステップアップ。アジアロードレース選手権にSS600クラスから出場し、開幕戦レース2で3位表彰台を飾った。ロードレース世界選手権Moto2第2戦アルゼンチンGPに野左根航汰選手の代役で出場するなど活躍する。
「南本も代役だがロードレース世界選手権Moto2クラスで頑張っているので、同様に応援してほしい」と稲垣さん。